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Friday, June 30, 2023

「沖縄からの声:太平洋軍事化におけるカナダと米国の役割」報告 VOICES FROM OKINAWA: The role of Canada and the US in militarization of the Pacific

 前投稿のイベント、VOICES FROM OKINAWA: The role of Canada and the US in militarization of the Pacific「沖縄からの声:太平洋軍事化におけるカナダと米国の役割」は100人以上の参加を得て成功に終わりました。

This event was successfully held with more than 100 participants!

琉球新報に出た報道です。Okinawan newspaper Ryukyu Shimpo reported: 

平和運動「国際連帯を」 沖縄と北米つなぎセミナー


YouTube 動画はここです。まもなく日本語版も出る予定です。YouTube recording here: 

Saturday, June 17, 2023

A Zoom event: VOICES FROM OKINAWA: The role of Canada and the US in militarization of the Pacific ズームイベント「沖縄からの声:太平洋軍事化におけるカナダと米国の役割」June 21(EST 20:00PM) / June 22(Okinawa/Japan 9:00AM)

Here is a Canadian Foreign Policy Institute event focusing on militarization of Okinawa. Register HERE. 

カナダ・モントリオールのNGO「カナダ外交政策研究所」による、沖縄に焦点を当てたイベント「Voices from Okinawa: The role of Canada and the US in Militarizing the Pacific」(沖縄からの声:太平洋軍事化におけるカナダと米国の役割)がオンラインで開催されます。(英語ですが、質疑応答では通訳補助が可能です)。

沖縄・日本時間で 6月22日(木)午前9時から10時半ごろまでです。

(北米の時間と合わせるため朝早い時間となります)

今回は東アジア共同体研究所・琉球沖縄センター長の瑞慶覧長敏さんのご協力をいただき、カナダのモントリオールと、南城市の瑞慶覧さんのご自宅をつないでオンラインイベントを行うことになりました。カナダの人々は沖縄に押し付けられている米軍基地の存在や、カナダ軍自身が米国に追従してアジア太平洋全体で軍事活動を行っていることをほとんど知りません。「カナダの加担」という観点からのユニークなイベントです。当日の進行は英語ですが、日本語のダイジェスト版を後日発表する予定です。

申し込みリンクはここです。:

https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_DQ0bXmSRSYSHGwW3-CjOBw#/registration


(イベント紹介の日本語版は下方にあります)

Okinawans have been fighting to rid the island of U.S. basesfor decades, giving rise to one of the strongest peace movements in the world. 

Today, Canadian Armed Forces regularly use U.S. military installations on Okinawa, including the infamous Kadena Air Base, the site of repeated mass demonstrations for decades. Canadian naval ships as well as CP-140 Aurora surveillance aircraft have also been sent to Okinawa as part of Operation Neon and Operation Projection. 

Join the discussion to hear about the peace movement in Okinawa, risks that accompany increasing militarization of the region and Canada’s role. 


SPEAKERS: Chobin Zukeran is a leader of the anti-war & peace movement in Okinawa. He is Director, Ryukyu Okinawa Centre: East Asian Community Institute, Okinawa, Japan. He was mayor of Nanjo City from 2018 to 2022, and member of the House of Representatives of Japan from 2009 to 2012. 

There will be other speakers from Okinawa, including Oyakawa Shinako and Miyuki Kamiya. 

Peter Kuznick is Professor of History and Director of the Nuclear Studies Institute at American University in Washington, D.C. He is co-author with Oliver Stone of The Untold History of the United States and, among his many books, co-author most recently with Oliver Stone, Yukio Hatoyama, & Akira Kimura of The Untold Postwar History of the United States and Japan. 

Satoko Oka Norimatsu, a native of Tokyo and a resident of the west coast of Canada for three decades, writes and speaks on war memory, historical justice, and decolonization in the Asia-Pacific region. She is co-author with Gavan McCormack of Resistant Islands: Okinawa Confronts Japan and the United States (Rowman & Littlefield). She is a regular contributor of Okinawan newspaper Ryukyu Shimpo. 

Moderator: Bianca Mugyenyi 

Presented by the Canadian Foreign Policy Institute and Canada-China Focus. 

Co-sponsor: WILPF

イベント紹介:

沖縄人たちは何十年にもわたって米軍基地の撤去を求めて戦い続け、世界で最も強力な平和運動の一つとなりました。

現在、カナダ軍は沖縄の米軍施設を定期的に使用しています。その一つは、何十年にもわたって大規模なデモが繰り返された悪名高い嘉手納基地です。カナダ海軍の艦船やCP-140オーロラ偵察機も、「ネオン作戦」や「プロジェクション作戦」の一環として、沖縄に派遣されています。

沖縄の平和運動、軍事化の進展に伴う危険、そしてカナダの役割について、ディスカッションに参加してください。

詳しくはこちらの記事もどうぞ: https://www.straight.com/news/john-price-and-satoko-oka-norimatsu-canada-joins-us-in-militarizing-pacific-first-of-a-three

パネリスト:

瑞慶覧長敏
沖縄の反戦・平和運動の指導者。東アジア共同体研究所琉球沖縄センター所長。元衆議院議員(2009年から2012年まで)。前南城市長(2018年から2022年まで)。

沖縄からは他に、親川志奈子さん、神谷美由希さんらが発言します。

ピーター・カズニック
アメリカン大学歴史学教授および核問題研究所所長。
オリバー・ストーンとの共著『The Untold History of the United States』、オリバー・ストーン、鳩山由紀夫、木村朗との共著『もう一つの日米戦後史』をはじめ、多数の著書がある。

乗松聡子
東京都出身。カナダ西海岸に30年間在住。アジア太平洋地域における戦争の記憶、歴史的正義、脱植民地化について執筆、講演活動を行う。ガバン・マコーマック氏との共著にResistant Islands: Okinawa Confronts Japan and the United States (Rowman & Littlefield)がある。沖縄の新聞「琉球新報」の定期寄稿者。

司会: ビアンカ・ムギエニ 

主催:カナダ外交政策研究所、カナダ・チャイナ・フォーカス 

共同主催: WILPF

ふるってご参加ください!オンライン開催、無料です。申し込みリンクは→

Friday, June 16, 2023

「私は自分の人生を、核戦争を起こさないという目的に捧げてきた」ダニエル・エルズバーグ氏追悼 "I have committed my life to preventing nuclear war." Remembering Daniel Ellsberg, 1931 - 2023

2017年11月、自宅でくつろぐダニエル・エルズバーグ氏

1971年、ランド研究所在籍中にベトナム戦争についての政府内部文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を新聞にリークし、米国のベトナム撤退の一因を作ったことで知られる、「内部告発者」の代表的存在であるダニエル・エルズバーグ氏が16日、膵臓がんのため亡くなった。享年92歳。妻のパトリシアさんと3人の子どもたちに囲まれて、最後は痛みもなく静かに亡くなられたということだ。

米国の調査報道サイト『コンソーシアム・ニュース』による短い追悼文がエルズバーグ氏の功績を最も簡潔に表しているだろう:

★★★

ダニエル・エルズバーグは、膵臓がんとの闘いの末、ホスピスケアを受けながら金曜日、92歳で亡くなった。

エルズバーグは、彼の世代で、いやあるいは米国史上で最も偉大な内部告発者と見なされていた。  ベトナム戦争に関する政府の極秘調査結果をマスコミにリークした彼の決断は、確かに米国の歴史上最も勇気ある行為の一つであった。

ニクソン政権の司法省がペンタゴン・ペーパーズの出版を中止するよう報道機関に命じた決定は、政府による事前抑制の使用を禁じる画期的な最高裁判決につながった。

当時のリチャード・ニクソン大統領は、それにもかかわらず、エルズバーグをスパイ防止法の下で起訴させた。  エルズバーグは、検察の重大な不正行為が明らかになった後、自由を手に入れたのである。

晩年、エルズバーグは不正に対して声を上げ続け、エドワード・スノーデンやチェルシー・マニングといった新世代の内部告発者を支援した。

また、ウィキリークスの発行人であるジュリアン・アサンジが、自身のスパイ防止法違反事件と闘う際には、大胆不敵な擁護者でもあった。

ダンはコンソーシアム・ニュースの友人であり、私たちの役員を務め、CNライブ!のウェブキャストに何度も出演してくれました。私たちは、彼の家族と多くの友人に哀悼の意を表します。  

★★★

サンフランシスコ近郊に住むダニエルさんと妻のパトリシアさんには2008年にお会いする機会があり、公私にわたり助言をいただくお付き合いをさせていただいた。感謝の気持ちで一杯である。

今年になって、死期が近いと聞いたときお見舞いに行きたかったが、コロナなどの感染の心配もあるため訪問者は受け付けていないということで諦めた。

ダニエルさんには2016年10月、大統領選直前にインタビューする機会があった。『週間金曜日』に載せてもらったインタビュー記事はここで読める。

ダニエル・エルズバーグインタビュー「現在はキューバ危機以来の核戦争の危機」 Daniel Ellsberg Interview in Shukan Kinyobi (Nov. 25)

核問題を論じる会議があったサンタ・バーバラのカフェでパンケーキの朝食を一緒にとりながら話を聞いたのだが、「私は自分の人生を、核戦争を起こさないという目的に捧げてきた」という言葉がとても印象的であった。「日本こそが米国に核先制不使用を求めるべきだ。安倍首相がどう言おうとも、日本の市民が立ち上がって行動すべきだ」と言っていた。

2016年10月のインタビューより

その後2017年、新著 Doomsday Machine 出版(日本語版は2020年世界滅亡マシン 核戦争計画者の告白』宮前ゆかり&新井雅子翻訳で岩波書店から出ている)にあたり再度インタビューした内容は、『沖縄は孤立していない 世界から沖縄への声、声、声』(2018年、金曜日刊)に収めてある。ダニエルさんは辺野古新基地に反対声明を出した103人の世界の声の一人でもあった。

ダニエルさんは甘党だったのかと思う。初めて会ったときも自宅近くのカフェで「ここのホットチョコレートが美味しいんだ」と、ご馳走してくれたのを覚えている。家族がダニエルさんの死を伝えるツイッターで、医師の指示で5年間塩のない食事療法を続けていたが最後の日々はそれもやめ、「ホットチョコレート、クロワッサン、ケーキ、ポピーシードベーグル、ロックス」などを食べる喜びを味わっていたということだ。冒頭に「ホットチョコレート」があったことに「やはり」と思った。

核問題会議の懇親会で得意の手品を披露する
(2016年10月、サンタ・バーバラにて)

ダニエルさんの反核反戦の遺志を受け継ぐ一人でありたいと思います。

心よりご冥福をお祈りします。Rest In Peace. 

@PeacePhilosophy Satoko Oka Norimatsu 


当サイトのダニエル・エルズバーグさん関連投稿

ダニエル・エルズバーグインタビュー「現在はキューバ危機以来の核戦争の危機」 Daniel Ellsberg Interview in Shukan Kinyobi (Nov. 25)

ダニエル・エルズバーグが2009年のヒロシマの記念日に捧げた回顧録「ヒロシマの日-64年間、居眠り運転をしてきた米国」

「ペンタゴン・ペーパー」で知られるダニエル・エルズバーグ氏によるワシントン・ポスト紙への寄稿:アメリカを脱出したスノーデン氏は正しかった 

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