tag:blogger.com,1999:blog-35894930.post4993588742704786955..comments2023-12-31T15:40:06.675-08:00Comments on Peace Philosophy Centre: 「福島の子どもたちを守らねばならない」:ティルマン・ラフ 共同通信英文記事和訳 Tilman Ruff: Children of Fukushima Need Our Protection (with Japanese translation)Peace Philosopherhttp://www.blogger.com/profile/03884294048618803206noreply@blogger.comBlogger2125tag:blogger.com,1999:blog-35894930.post-9415216372291668162011-04-30T07:24:50.350-07:002011-04-30T07:24:50.350-07:00田中利幸です
子どもに対する年間被曝基準を20ミリシーベルトに強要する日本政府のやり方には今更驚き...田中利幸です<br /><br />子どもに対する年間被曝基準を20ミリシーベルトに強要する日本政府のやり方には今更驚きませんが、もちろん強い批判の声を上げ、撤回させる必要があります。 <br /><br /> この問題に関して豪メルボルン大准教授<br /> ティルマン・ラフ(熱帯伝染病防止専門医学者で豪IPPNW元会長)が、日本のメディア(共同通信4月26日付)を通して厳しい政府批判をしたことは、いろいろなメール通信で皆さんご承知のことと思います。別段新しいことを言っているわけではありませんが、もちろんこうした海外からの批判も私たちにとってはありがたい援護運動です。<br /> <br /> <br />私はティルマンとは25年以上の付き合いの間柄ですので、公の場であまり批判はしたくないのですが、友人だからこそ敢えて苦言を呈しておきたいと思います。<br /> <br /> その批判とは、数年前に豪州政府が日本政府と 共同で立ち上げたICNNDのための豪州市民代表として彼がアドヴァイザーになった直後から、彼は豪州のウラン採掘・輸出について公の場で批判することを止めてしまったことです(個人的にはウラン採掘・輸出反対だとは言っていますが)。ICNNDの共同議長を務めたエヴァンズも、豪州のウラン問題については一切言及しませんでした。つい先日、豪首相ギラードが東京に来たおりにも、「エネルギー問題で困っている日本にオーストラリアは石炭などの鉱物資源輸出を大いに拡大する」と述べていましたが、ウランについては全く言及しませんでした。日本が輸入するウランの30パーセント以上は、オーストラリアが提供しており、それどころか、NPTに参加していないインドや中国にまでウラン輸出を拡大しようと豪州政府は努力しています。にもかかわらず、豪国内では原発は設置しないというのが豪州政府の政策です。ウラン輸出で利益をあげ、その結果、外国は危険にさらしても、自国さえ安全であればいいという、あまりにも身勝手な政策に憤慨せざるをえません。<br /> <br /> ティルマンがそれほどまでに日本の子供の安全を心配するのなら、なぜこのような自国のウラン政策に関して公の場で黙して語らないのでしょうか。これでは、一方でウランを大量に、核兵器保有国にまでなりふりかまわず輸出しておきながら、他方では核兵器廃絶を唱えるエヴァンズやギラードと同じ欺瞞的な政治屋と違わないことになります。彼が主催するICANは、福島原発事故が起きた直後にメルボルン市内で集会を開きましたが、このときも、東京電力や日本政府の批判はしても、自国政府のウラン政策については全く一言も触れませんでした。<br /> <br /> オーストラリアの環境保護団体、Friends of Earth や Green Peace <br /> は熱心にウラン採掘・輸出批判のキャンペーンをやっており、福島原発事故が起きてからは、さらに運動を強め、労働党の国会議員や閣僚に政策変更を要求して続けています。ところがICANは、こうした運動には全く関わっていませんし、こうした環境保護団体が開く集会にすらスタッフが顔を出すことはありません。ティルマンと同 じメルボルン 大学医学部の医者の中には、Doctors for Renewable Energy (再生エネルギーのための医者たちの会)に加わり、原子力はもちろん石炭・石油に替わる自然エネルギーで人間の健康を取り戻そうという運動を熱心にやっている医者もいます。http://dea.org.au/<br /> これにもティルマンやICANは関わっていません。<br /> <br /> ティルマンは、豪州政府が自由党政権のときにはウラン政策を公の場で批判してきました。ところが労働党政権に変わり、自分がICNNDアドヴァイザイアーになってから、突然、ウラン問題については公の場では黙して語らなくなりました。したがって、ウラン問題について知識や関心がないわけではないのです。このような 日和見主義に陥っていることはひじょうに残念です。これでは「核廃絶」などできるはずがありません。<br /><br />1950年代の「原子力平和利用」という欺瞞政策に日本の反核運動が洗脳されてしまい、このためにひどく反核運動が弱体化されたことについては、ごく簡単ですが、その歴史的背景を説明した拙論を、アメリカン大学のピーター・カズニックと一緒に、つい先日発表しましたので、ご笑覧いただければ幸いです。(この問題については、近い将来、もっと詳しい論考を書くつもりでいます。)<br />http://japanfocus.org/-Yuki-TANAKA/3521<br /><br />ティルマンやICANが、この日本のこれまでの反核運動の弱点を参考に、自分たちの運動のあり方を深く再検討することを祈ってやみません。田中利幸noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-35894930.post-48401771914179344782011-04-29T06:00:28.076-07:002011-04-29T06:00:28.076-07:00でも、線量で測ることには意味がないという見解もありますよね。 訳者でも、線量で測ることには意味がないという見解もありますよね。 訳者Anonymousnoreply@blogger.com