Here is a comment from Shoko Hata to the February 28 Peace Philosophy Salon on Senji Yamamoto. Comments are welcome! 2月28日の、山本宣治についての「サロン」の感想です。Shoko Hata さんが書いてくれました。コメントお待ちしています。 (It is only in Japanese, for now.)
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私も山宣のようなリーダーが居たこと、そしてそれに賛同して団結して闘った日本人の歴史を、本当に誇りに思いました。そして、それと同時に、「なぜ私は今まで山本宣治さんの存在を知らなかったんだろう?」と、悔しさを覚えました。なぜ、あんなに大切な日本の歴史を、教えてくれる人が居なかったのか、なぜ日本の教育の中から外されてしまっているのか、「悔しい」という言葉しか見当たりません。
テレビで、中国から原爆資料館を訪れた人たちにインタビューしていたのを見た事があります。その時、「日本は私たちにひどいことをしたのだから、原爆が落とされて当然だ。日本ばかりこうして被害者ぶって、不愉快だ」と言っていた人がいました。そのとき私は中学生くらいだったのですが、「この人は、なんてことを言うんだろう」と怒りに似た感情を覚えました。
今思うと、私がその人の言葉に対して反感を持ったのは、私は広島(日本)が受けた被害について教えてもらう機会は沢山あったのに、逆に日本の加害の部分をきちんと学ぶ機会が明らかに少なかったせいではないかと思います。
私の記憶が正しければ、2004~2005年頃に、日本のメディアで中国や韓国での反日運動がとても頻繁に取り上げられていました。
「反日運動参加者の中にも、ふたを開ければ実は自宅では日本ブランド(sony, panasonic,sharpなど)の家電製品を使っている」、「反日なら、日本の商品を使わなければいい、日本にも来なければいい、そして"日本"を使って商売するのをやめめるべきだ」、教科書の問題に関しては「こっち(日本)はいちいち韓国や中国の教科書について文句は言わないのに、なんで韓国や中国はそんなに介入してくるのか」などと、日本人の中に、反日に対する反感を煽るような報道ばかりを覚えています。
それこそ当時の私は、criticalthinkingをすることもなく、政治*歴史にも無関心で、偏差値に目的を置いての勉強ばかりをしていたような馬鹿な学生だったので、日本の加害の歴史を無視した発言*思想を、当時はそのまま受け止めてしまっていました。
「確かに、日本も中国や韓国の人たちにひどいことをしたかもしれない。でも、、、、」と、「でも」が付いてしまう。以前の私は、そんな考え方をする「癖」みたいなのが付いていたように思います。今、昔の自分を振り返りながら、とても怖くなってきました‥‥。
「広島に生まれ育ったことに運命すら感じ、世界平和を心から願っていた」という自分が居たのは本当ですが、でも「日本の加害」に関する話題になると、知識*教養の無さからの歪んだ考え方があったのも事実です。
今こうして自分自身を振り返りながら、日本で学生だった頃に、歴史や政治に無関心で日本や歴史に対する偏った見方をしていた自分を責め、反省しています。そして、それと同時に、「どうして誰も、山宣についても、労働農民党の動きについても、日本の加害についても、きちんと教えてくれなかったんだろうか」と、日本という国(政治)に対して、教育に対して、懐疑するようになりました。
賀上さんが学生の私たちに「山宣を通じて、君たちがカナダで勉強した経験を日本に帰ったときにぜひ生かして欲しい」とおっしゃっていたその言葉を、私はどう受け止め、これから行動して行くべきか、今、考えています。
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Shoko Hata
祥子さんってすごく勇気のある人ですね。
ReplyDelete自分がした事もないのに悪者扱いされたら
嬉しくないのが当然のことなのに。
それに、そんな自分の無知を言葉にするなんて
とても勇気があってこそ出来ることだと思いました。
だけど、そう自分の知らなさを認めたから
これから学べることも倍になれるんだろう思いました。
これから彼女が開いていく道がいったいどんな未来になれるか
とても楽しみです。