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Friday, October 01, 2010

So-called "Sympathy Budget" is only 28% of the total expenses Japan is paying for US bases 「思いやり予算」は在日米軍関連経費のたった28%である

This is from the website of Japan's MOD (Ministry of Defense), describing the budgets associated with U.S. military bases in Japan, in 2010.  .
このチャートは防衛省のウェブサイト「在日米軍関係経費」(2010年度)にあったものだ。

I am showing this to demonstrate the so-called "Sympathy Budget," the direct expenses of the US military bases in Japan is only one part of the total cost of the US military in Japan that the Japanese taxpayers are made to pay. 

With the recent yen appreciation, let's say US$1 = 85 yen.

According to the 2010 budget above,

1) The "MOD related budget" is 361,700,000,000 yen (approx. 4.26 billion dollars). This is what is called "host nation support."  It has two parts: direct expenses, and indirect expenses.  What Japanese call the "Sympathy Budget" refers to the direct expenses part of this "host nation support."  The amount of this direct expense, 60% of which are wages paid to base employees, is 188,100,000,000 yen (approx. $2.21 billion), and the amount of the indirect expense is 173,700,000,000 yen (approx. $2.04 billion). 

2) The SACO -related expenses (associated with return of the base, transfer of training, noise reduction, etc.: 16,900,000,000 yen (approx. $199 million)

3) Expenses associated with the U.S. military realignment (transfer to Guam, etc.) : 90,900,000,000 yen (approx. $1.07 billion). 

1)+2)+3) = the total cost is 469,500,000,000 yen (approx. $5,52 billion). 
表の中の「在日米軍関係経費」合計は4695億円となる。

4) On top of that, according to what's written on the same page of the MOD website:
これだけではない。防衛省サイトのチャートの脚注によると、

「3 在日米軍の駐留に関連する経費には、防衛省関係予算のほか、防衛省以外の他省庁分(基地交付金等:378億円、21年度予算)、提供普通財産借上試算(1,656億円、22年度試算)がある。」とのことだ。

There are two more categories of budget that are not related to MOD: 37,800,000,000 yen (approx. $445 milion) for expenses related to other ministries (mostly "base-related subsidies" paid to base-hosting municipalities; and 165,600,000,000 yen (approx. $1.95 billion) for "rental of ordinary assets provided." 

1)+2)+3)+4) = 672,900,000,000 yen (approx. $7.92 billion). 
この4)の部分を足すと、日本の納税者が負担している在日米軍関連の経費は6729億円という計算になる。「思いやり予算」が2000億以下だというように聞かされている人は当惑するだろう。「思いやり」予算はこの中の一部に過ぎないのだ。

The "Sympathy Budget," which is described under 1), is only 28% of the total amount that Japanese taxpayers are paying for the US military in Japan.

計算すると、「思いやり予算」とよく報道されている「在日米軍駐留経費負担」は、日本の納税者が負担している在日米軍に関する経費総額の6729億円のうちの1881億円、たった28%であるということになる。

The Japanese government and the media are responsible for providing the whole picture, rather than only part of the picture, when they discuss what they the taxpayers in Japan pay for the U.S. military bases in Japan. 

そういう全体像も納税者に知らせないで、「思いやり予算」のことだけを取り上げ、この予算が年々減少傾向にあるとか、米国にもっと増やせと言われたとか騒いでいる政府とメディアは、この公表されている防衛省の大変複雑なチャートを読み砕いてその全貌を説明する責任がある。

「ホスト・ネーション・サポート(基地受け入れ国の負担分)」は直接と間接に分かれ、「思いやり予算」というのはその片方(直接)のことだけを差している。報道されるときはこの部分のことだけが取り上げられていることは前から知っていたが、実際の在日米軍関連経費は「ホスト・ネーション・サポート」の枠を大きく超えているということがわかった。この、防衛省予算ではないとされている中の非常に高額な「提供普通財産借上試算」とは一体何なのか、知っている人がいたら教えてほしい(コメントに書くか、info@peacephilosophy)。(コメント参照。しんぶん赤旗によると、これは「賃貸料など」とのことである。基地が民間地を借りていることが多い沖縄等で地主に払われる賃料と理解している。)思いやり予算」ばかりが取りざたされるのは、大半が人件費だからだと思う。人件費を削減するというのは「かわいそう感」をかもし出すができて、減らせないという印象を世論に与えることができるからだ。沖縄の基地削減のことを言いだすと「沖縄の経済が基地に依存してるから」(実際はGDPの5%以下だし、元基地だったところは基地時代の数十倍の収入を生みだしているのに)とか「基地に働いている人たちが職を失うから」(実際は沖縄の人口の1%にも満たないのに)とか言って反対する人たちの口実と一緒だ。

Here are my previous posts on "Host Nation Support." 
在日米軍関連経費についての過去の投稿へのリンクも記しておく。

Tuesday, January 26, 2010
What the US-Japan Alliance, the "Cornerstone of Peace in Asia" Means http://peacephilosophy.blogspot.com/2010/01/what-us-japan-alliance-cornerstone-.html


Friday, January 29, 2010
U.S. Ambassador Roos Speaks at Waseda University 早稲田大学でのルース大使講演http://peacephilosophy.blogspot.com/2010/01/ambassador-roos-speaks-at-waseda.html

この問題については吉田健正著 『「軍事植民地」沖縄』(高文研)に詳しく書かれている。
http://www.koubunken.co.jp/0400/0385sr.html

PeacePhilosopher

後記 下のコメントをもらってわかったが、9月29日に「しんぶん赤旗」も同様の記事を出しているので、ぜひ見てほしい。合計額が私の計算より417億円多いのは、「基地交付金」と「在日米軍再編経費」(それぞれ384億円、1320億円)が防衛省のサイトから引用したもの(それぞれ378億円、909億円)より多いからだ。「赤旗」は外務省の資料をもとにしたと書かれているので、そのせいだろう。

2 comments:

  1.  9月29日付け『しんぶん赤旗』には、「在日米軍の活動経費のうち、日本側負担分の総額が今年度、初めて7千億円を突破し、7146億円に達しました」と報じられています(http://bit.ly/9mBZXq)。この記事には、「思いやり予算」が「在日米軍関係経費」の一部分でしかないことが図示されています。 (tttabata on Twitter)

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  2. Ted さん、

    赤旗もちょうど取りあげていましたか!わかりやすいチャートつきですね。ありがとうございます。

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