日本時間3月23日午後6時台にこれを書いています。
事故状況のアップデートです。
http://www.hattori-ryoichi.gr.jp/blog/福島第一原発概況_20.pdf
森原「更新後、1号機原子炉温度急上昇(設計302℃だが400℃近く)との心配な情報が入った。3号機の冷却機能、1,2号機の中央制御室が本日復旧か。異常事態はまだ終わっていません。」
森原「福島第一1号機の原子炉温度急上昇の裏付け。保安院最新情報の「消火系に加え、給水系を使うことにより炉心への注水量を増量」という記述と、添付文書の「圧力容器下部温度:400℃以上」の記述( http://bit.ly/htVc54 )。原因不明だが、溶けた燃料棒だとすると心配。」
岩上安身「東電の会見では、原子炉を冷却するポンプは原子炉建屋の地下にあり、立ち入り困難(放射線量高+がれきで危険)が明らかに。使用済燃料プールに入れるポンプは修理可能、肝腎な冷却系回復のめど立たず。」http://twitter.com/#!/iwakamiyasumi (岩上さんはこの問題を追っている人たちが一番追っているジャーナリスト。福島元知事をインタビューした人もこの人。)
東電は3号機(MOXプルトニウム燃料)の中央制御室に電気がついたということで笑顔で記者会見していましたが、実情を知っているはずの人がこの時点でどうして笑顔を作れるのか、私にとっては信じられないです。一番肝心の冷却機能の回復にめど立っていないのです。
累積被ばく問題では毎日の重要な記事を見てください。原発から65キロの福島市ではもう累積して1770マイクロシーベルト、日本人が平均的に一年で浴びる放射線(1500マイクロシーベルト)を超えています。http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110323k0000m040075000c.html
これでも避難区域を変えないのでしょうか。
平均値として年間2400シーベルトという数値がよく引用されていましたが、日本では1500らしいです。どちらを使うべきかという議論は別として、少しでも多い方を使いたいという政府の意図が見えます。
上記を書いた後、この1-2時間でまたたくさんのことがありました。午後4時20分ごろから1時間ほど3号機から黒煙が出ました。東京都23区と三多摩地区の一部で乳児に水道水を飲まないようにとの勧告も出ました。枝野氏は、SPEEDIシミュレーションシステムで、原発から30キロ圏の外にも、甲状腺の被曝予測値に1日100ミリシーベルトを超える場所が出てきたと発表しました。
最大の問題はこの一点です。これだけ政府、東電、多くのメディアの情報隠蔽、操作、ごまかしがひどい中で、もし本当に全面炉心溶融や再臨界が起きたときに、私たち市民はいつどのように知らされるのか全く見当がつかないことです。パニックはいけないといいますが、情報を出さずに一番不安を煽っているのは政府、東電と、メディアです。不安を減らすために、情報をしっかり出してください。
No comments:
Post a Comment