文科省と米エネルギー省が共同で行った小型飛行機とヘリコプターによる福島の汚染調査についての記事、「チェルノブイリだったら強制避難になっていた範囲が800平方キロ」「琵琶湖の1.2倍」といった報道はたくさん流れたのですが、素朴な疑問「現在福島で避難になっている地域とどれぐらい重なっているの、それともずれているの?」という問いに答えてくれる報道は私が知る限り中日新聞のものだけでした。中日の記事は、新たに発表された汚染地図の上に現在の避難区域を線引きし、はみ出している地域を明確にしています。それを重要視して、プリントして会合で仲間に配ったりしていたのですが、数日前、5月12日の報道リンクhttp://www.chunichi.co.jp/s/article/2011051290021406.html は既に切られていました。「書き過ぎ」と判断されたのかなと察しましたが知る由もありません。当然のことを報道していたと思います。幸いプリントを持っていてくれた仲間からもらって、5月12日の自分の関連ツイート(@PeacePhilosophy)と共にここにアップします(ツイートの中の中日記事リンクは上記のものですのですでに無効です)。政府はこの結果を受けて当然避難区域を拡大する措置を取るべきです。
http://p.tl/gl7p こういう地図を探してました(中日新聞)。文科省と米エネ
ルギー省で作った汚染地図、各所で報道されてるが、一番知りたいのが「チェル
ノブイリだったら強制避難だったが現在福島で避難になっていない地域はどこか」
ということだろう。
中日「チェルノブイリ原発事故では、半減期30年のセシウム137の濃度が5
5・5万ベクレル以上の地域が強制移住の対象となった。」http://p.tl/gl7p 地
図に55.5万という区切りはないが近いのが60万の区切り。
中日「今回は60万ベクレル以上の汚染が、計画的避難区域の外の同県南相馬市、
伊達市の一部などで見られた。」http://p.tl/gl7p 地図で見ると、30キロ圏内
でもなく、「緊急時避難準備区域」でも「計画的避難区域」でもないところに黄
色や緑色が見られる(60-300万Bq)
文科省と安全委「放射性物質に対する防護措置は国際放射線防護委員会(ICR
P)の勧告に基づき空気中の放射線量を基準にしており、同委は「ただちに避難
エリアを変える必要はない」http://p.tl/gl7p この「ただちに」という言葉に日
本の人はもう辟易している。
米の作付制限の基準「土壌中の濃度上限は1平方メートル当たり約33万ベクレ
ルで、今回の汚染地図では作付け制限地域以外にも広く見られる。」
http://p.tl/gl7p 農業こそ空間線量ではなく土壌の線量を基準に作付制限をすべ
きなのに空間線量だけで決められている!
「米以外の農産物は同様の科学的な根拠がなく、耕作制限はない。農水省は「収
穫物の検査で安全を確保したい」と話している。」http://p.tl/gl7p 地図で30
万(青の部分)といえば福島市、郡山市を含む広範囲。これだけの汚染地域で無
制限に米や野菜を作って収穫時に対処ということか。
土壌汚染の基準では米を作ってはいけないのに米も野菜も作れてしまう地域がこ
こまで広がっているのに、福島県産を食べようとか「風評被害」を防ごうとかよ
く言えたものだ。正気の沙汰とは思えない。一番の被害者が農家である。ずさん
な基準では全ての産物が信用を失う。
農産物に対するこういった態度が人間にも適用されているのが「子ども20ミリ
シーベルト」問題である。人間については「収穫時に対応」(病気になった時点
で対応)という態度は絶対に許されない。みんなで声を上げよう。フジTV番組
参照http://p.tl/aIxR
下は文部省ウェブサイト
文部科学省及び米国エネルギー省航空機による航空機モニタリングの測定結果[平成23年5月6日] より。米国エネルギー省による報告はここにある。
以下、5月28日追加分である。5月25日にツイートして随分反応があり、この投稿と関連が深いことなので、ここに掲載しておく。
【福島土壌汚染】上に引用した新聞記事。
福島の土壌汚染、一部でチェルノブイリ並み 原子力委で報告 :日本経済新
聞 http://fb.me/13kcvjaRe
土壌汚染、一部チェルノブイリ並み…専門家推計 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読
売新聞) http://t.co/1PTjKsG
福島第1原発:「土壌汚染600平方キロ」推計値を報告 - 毎日jp(毎日新聞)
http://t.co/dHj49NA
東京新聞:チェルノブイリ級の土壌汚染も 原子力委に専門家報告:社会(TOKYO
Web) http://fb.me/yzCCNF0A
以上紹介した河田東海夫(とみお)氏の報告報道は、既に聞いている日米の汚染
調査の報道 http://p.tl/kFTN や報告 http://p.tl/QJRz に加え何の新しい
情報があるのだろう。
少々脱線するがこの河田氏が3月26日時点で出している文書がある。
http://p.tl/Q9ue 「放射性ヨウ素と小児の甲状腺ガン」福島がチェルノブイリ
と比べ物にならないと断定していた頃の文書は今見られたくないだろうが重要情
報がたくさんここにある。
河田:チェルノブイリでは「30km圏はひどく汚染され,面積あたりのセシウムの
放射能はほとんどの地域で1,500,000 Bq/m2以上(3月23日までに日本で検出され
た値の100倍以上)で,最も高い地域では5,000,000 Bq/km2になった。」
チェルノブイリ30km圏ではほとんどが平方メートル当たり150万ベクレル
(以下単位は同じBq/m2)、最も高くて500万。福島日米調査では赤い部分が3
00万から3000万。http://p.tl/rX3h (4ページ別紙2)(30km超え
飯館村まで)
河田氏の報告ではチェルノブイリで居住禁止となったのは148万Bq以上で、
毎日報道 http://p.tl/IbGG の地図によると原発北西30kmを超え、飯館村
の相当部分を覆う形で伸びている。チェルノブイリに匹敵するかそれ以上の汚染
だという一つの証拠である。
河田 http://p.tl/Q9ue チェルノ影響・ベラルーシゴメリ「3,400人が放射性
ヨウ素により2 Sv以上の被ばくを甲状腺に受け,そのうち300人は10 Svを超えた。
また,上述避難民のうち,3歳以下の小児の甲状腺被ばくの平均値は1 Svであっ
たとの報告もある。」
福島の乳児甲状腺被曝予測 http://p.tl/FfVa でも、「3」から「1」の線が1
Svから10Sv。1Svの線は南は楢葉町にかかり、北西は20km超え浪江
町まで。対象や条件異なるので単純比較はできないが、チェルノブイリで甲状腺
ガンになった多数の子たちの被ばく量にほぼ匹敵。
でも河田さん、3月26日に最終改訂したこの記事、 http://p.tl/Q9ue 福島
の被ばくをその時知らなかったとは言わせない。文科省は3月23日に乳児甲状
腺被ばく予測を発表していた。 http://p.tl/n9z1
最新河田報告に戻るが、 http://fb.me/yzCCNF0A 先ほど触れた4社報道で注意
しなければいけないことがある。今から書くことは書きたくないし、先ほどの乳
幼児の被ばくのことを書くときも指が震えた。でも政府は言わないしメディアも
曖昧なので私は書く。
チェルノブイリ30kmを「強制移住」、「居住禁止」とされているところは現
在の福島の警戒区域とか避難区域とかされているところと意味が違うのだ。25
年経った今も住めないのだ。そのレベルの汚染度の地域がこの148万 Bq/m2
のエリアなのだ。毎日 http://p.tl/IbGG
政府は行程表とか言って避難している人たちに6カ月とか9カ月とかで帰れるよ
うな期待を与えるようなことを言い、4月13日に松本内閣参与がこの先10,
20年住めないと言ってそれを菅首相が言ったとか言わないとかで問題になった
が、これは本当のことを更に控え目に言っていただけなのだ。
福島の http://p.tl/IbGG 地域(600平方キロ、東京23区に相当する)の
汚染ではチェルノブイリの場合25年経った今も居住禁止だということを、辛い
だろうがその地域の人たちは知る必要がある。もう帰れない可能性が高い。知っ
ているのだろうか。
河田氏が言うように「土の上下を入れ替える」ぐらいで戻れるぐらいだったらど
うしてチェルノブイリの居住禁止汚染地域(セシウム148万Bq/m2以上)31
00平方キロの範囲でそれをやって人々は戻っていないのか。
また一昨日NHKで繰り返し流されたが、飯館村の大半がチェルノブイリだった
ら25年経った今でも居住禁止である汚染レベルなのに、9つの事業所が営業続
行を許され、若い女性も働いているのである。「仕事があって嬉しい」とか取材
に答えていたが、恐ろしい事実である。彼女たちに伝えられないか。
またチェルノブイリでは、セシウム55万~148万Bq/m2地域7200平方キ
ロが「一時移住」および「農業禁止区域」。福島では700平方キロ、この地図
http://p.tl/rX3h (4ページ 別紙2)ではおおよそ緑の範囲内で、青にもか
かってくるはず(区切りが60万Bqなので)。
先日のリンク切られた中日新聞記事関連でも書いたが、福島ではこの汚染レベル
でも避難にならず、作付制限がない地域が広がる。 http://p.tl/kFTN 河田氏
は「冷静に」というが汚染を知りながら避難を拡げない、作付制限しない、住民
に知らせない事実を冷静になど受け止められない。
最後にこの河田報告の東京新聞報道でショックな部分「148万ベクレルの場合
でも、被ばく放射線量は年間5ミリシーベルト程度で、政府が計画的避難区域の
設定基準とした年間20ミリシーベルトを下回るという。」
http://fb.me/yzCCNF0A 4分の1、下回るなんてものじゃない。
以上、誰でも入手できる新聞記事を読み込んだだけでも驚愕の事実がわかる。こ
こにまた報道の罪がある。重大な情報を、よく読まないとその意味がわからない
ようにスルリと報道してしまうのである。原発報道では非常に多い。事実を隠さ
なくても伝え方次第で、伝えつつ隠すことができてしまうのだ。
以上土壌汚染関連TW参考資料は毎日 http://p.tl/IbGG 日経
http://p.tl/Spsn 東京(共同)http://p.tl/BUXK 中日 http://p.tl/kFTN
安全委 http://p.tl/FfVa 文科省 http://p.tl/rX3h
東京新聞はリンク切られていますが、共同新聞の47ニュースに残っていました。
共同通信
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052401001133.html
チェルノブイリ級の土壌汚染も 原子力委に専門家報告
関連記事を検索してみますか?チェルノブイリ級の土壌汚染も 原子力委に専門家報告 国の原子力委員会は24日、定例会議を開き、福島第1原発事故の対応を討議した。専門家として招かれた原子力発電環境整備機構フェローの河田東海夫氏(原子力工学)は放射性物質による土壌汚染の濃度が一部地域でチェルノブイリ事故に匹敵するとの分析結果を示し、避難住民の帰還には「大規模な土壌修復計画が不可欠だ」と指摘した。
河田氏は、文部科学省の空間放射線量調査などから原発周辺の土壌に含まれるセシウムの量を推計。原発の北西を中心に、チェルノブイリ事故で強制移住の基準となった1平方メートル当たり148万ベクレルを超える地域が約600平方キロにわたって広がり、同事故で一時移住の基準となった同55万5千~148万ベクレルの地域も約700平方キロに上ると説明した。
汚染地域の面積はチェルノブイリ事故の5分の1~10分の1程度とした。同148万ベクレルの場合でも、被ばく放射線量は年間5ミリシーベルト程度で、政府が計画的避難区域の設定基準とした年間20ミリシーベルトを下回るという。
河田氏は「セシウムが土壌と強固に結合している」とし、放射線量が下がりにくいと強調。表土と下層の入れ替えなど、住民が帰還するために除染が必要だと述べた。
文科省などの調査でも、1平方メートル当たり60万ベクレルを超える地域があることが判明している。文科省は「チェルノブイリ事故と、避難などの基準は単純に比較できない。土壌の修復については、政府全体で今後判断する」としている。
日本経済新聞
福島の土壌汚染、一部チェルノブイリ並み 原子力委で報告
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E6E2E7948DE0E6E2E7E0E2E3E39180EAE2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000
2011/5/24 22:49 ニュースソース 日本経済新聞 電子版 東京電力の福島第1原子力発電所事故で放出された放射性物質による土壌汚染が、福島県の一部で旧ソ連・チェルノブイリ原発事故の濃度に匹敵することが分かった。24日に開かれた国の原子力委員会で報告された。周辺住民の避難を解除するには土壌の修復が欠かせないという。
土壌汚染を試算したのは、経済産業省の認可法人の原子力発電環境整備機構の河田東海夫フェロー。事故から2カ月間に文部科学省などが調べた空間放射線量や土壌モニタリング調査を参考に、原発周辺の土壌に含まれる放射性セシウム量を推計した。地表から5センチメートルの深さを基準とした。
その結果、原発に近い同県の飯舘村や浪江町の一部を含めた計約600平方キロメートルの地域で、汚染濃度が1平方メートルあたり148万ベクレルを超えた。これはチェルノブイリ原発の周辺地域で強制移住の基準となった放射性レベルだという。それを下回る同55万5000~148万ベクレルの汚染地域は、川俣町や葛尾村の一部など合計約700平方キロメートルに達した。汚染地域の面積はチェルノブイリ原発事故の5分の1~10分の1という。
これまでの文科省などの調査でも1平方メートルあたり60万ベクレルを超える地域があることが判明している。
河田フェローは「土壌のセシウムは6~9割が土と強く結合している。再び人が住めるようにするには、表土と下の層を入れ替えたり、剥離するなどで低減を目指すことが重要」と話す。
読売新聞
土壌汚染、一部チェルノブイリ並み…専門家推計
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110525-OYT1T00075.htm?from=tw
東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質の土壌汚染が、福島県の一部の地域で、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と同程度とする推定結果を河田東海夫(とみお)・原子力発電環境整備機構フェローがまとめた。
24日の国の原子力委員会で報告された。河田フェローは、文部科学省が実施している放射線量の測定結果などをもとに、同原発周辺の土壌に含まれる放射性セシウムの量を推計した。チェルノブイリ事故で強制移住の基準となった1平方メートルあたり148万ベクレル以上の高濃度の汚染地域は、飯舘村と浪江町の一部など約600平方キロ・メートルに達するとの結果が出た。
今後の対応として、河田フェローは、「広域な汚染マップを作るとともに、住民が戻るための大規模な土壌修復計画が必要だ」と指摘している。
(2011年5月25日00時52分 読売新聞)
毎日新聞
福島第1原発:「土壌汚染600平方キロ」推計値を報告
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110525k0000m040064000c.html
東京電力福島第1原発事故で、原子力発電環境整備機構(NUMO)の河田東海夫(とみお)フェローは24日、内閣府原子力委員会(近藤駿介委員長)の定例会で、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(86年)で居住禁止となった区域と同レベルの土壌汚染が、福島県内で約600平方キロにわたって広がっているとの推計値を報告した。河田氏は「大規模な土壌改良が不可欠だ」との見解を示した。
チェルノブイリ原発事故では、1平方メートル当たり148万ベクレル以上の土壌汚染地域約3100平方キロを居住禁止、同55万~148万ベクレルの汚染地域約7200平方キロを農業禁止区域とした。
河田氏は、文部科学省が作成した大気中の放射線量地図を基に、福島県内で土壌中の放射性物質「セシウム137(半減期30年)」の蓄積量を算定した。その結果、1平方メートル当たり148万ベクレル以上の地域は、東京23区の面積に相当する約600平方キロ、同55万~148万ベクレルの地域は約700平方キロあり、それぞれ複数の自治体にまたがっている。
チェルノブイリ事故では年間5ミリシーベルトの被ばくを居住禁止の基準とした。自然に被ばくする線量は世界平均で年間2.4ミリシーベルト、ブラジルやイランの一部地域では同10ミリシーベルトに達していることを考慮すると厳しかった。今回の事故で政府は、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告を基に空間線量年間20ミリシーベルトを避難地域の基準にしている。河田氏は「福島では土の上下を入れ替えるなど、対応をしっかりすれば避難者は戻ることが可能」と冷静な対応を呼びかけている。【比嘉洋】
5月23日、メールアップデートをここに置きます。前半。
ReplyDelete★まだ続いている子ども20ミリシーベルト問題の文科省での交渉関連の行動。
今日も高木文相は出て来ず、政務三役も出て来ず、官僚相手の不毛な議論で、福
島から出てきている親子たちは激怒でした。しかし異様な緊迫感のある1000
人ぐらいではないかと思われる群衆で、福島みずほ、森ゆうこ、川内博史議員ら
がリードし、文科省は1ミリシーベルトが基準とする、という発言は引きだすこ
とができたようです。
★ブログ更新しました。今回のは力が入っています。北海道の深川病院内科医師
松崎さんによる、官邸ホームページ御用学者によるチェルノブイリ事故健康被害
過小評価文書を医学的見地から徹底的に批判する投稿です。御用学者たちは
チェルノブイリの被害のほとんどを否定することによって、同じレベル7とされ
た福島の原発事故の影響を何でもないもののように切り捨てているので、この文
書は批判し撤回させる必要があるのです。私のような素人にもわかるようにとお
願いして、要約文付きで書いていただきました。ぜひお読みください。
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/05/blog-post_22.html
★あとはツイッター発信です。2-3日遡りますが、古いものから、大事なもの
をセレクトして、テーマ別に分けて送ります。ざっと読んで興味のあるリンクに
行ってください。
【歌】
しばらく聞いてなかった「ずっと嘘だったんだぜ」英語字幕付きがあった。One
of the most anti-nuke power song "Zutto uso dattandaze" (They've cheated
us)... http://fb.me/VOTD7nvO
【関東汚染】
栃木県に肉用牛300頭移動 福島、計画避難地区から http://p.tl/AtDz
「肉用牛を移動する際、福島県は全頭、放射線スクリーニング検査を行い、「わ
き水を飲んでいない」「放牧していない」などの飼養管理状況のチェックリスト
を作成している。」内部被ばくは?不安だ。
浄水場汚泥から放射性物質 神奈川県の9カ所 - 47NEWS(よんななニュース)
http://t.co/mkHS3S4 東京、埼玉、そして神奈川。
【関東、東海地方 茶葉汚染】
中日新聞:荒茶の放射能調査、実施せず 知事が表明:静岡(CHUNICHI Web)
http://fb.me/MZrcYz9U
荒茶:検査要請 産地続々拒否へ http://fb.me/Ybz1fRxu
「荒茶は生茶葉に比べ放射性セシウムは5倍以上に濃縮される」から拒否してい
る。生茶葉に100Bq/Kg 出れば荒茶で5倍、500Bq/Kg になる。拒否=基準
超え確実を認めることなので拒否してもしなくても同じである。茶産業は深刻な
影響を受ける。
お茶は毎日飲むものだけに心配だ。世界ブランドとも言える日本の緑茶、特に静
岡茶。検査拒否で、「検査する必要もないほど汚染が明らか」という認識が広が
る。そうするとこれだけ福島から離れている場所も汚染されているという認識が
広がる。考えれば考えるほど気が重くなるニュースだ。
安全面でも検査は当然だが、政治・外交・経済的にも茶葉検査拒否の問題は茶や
農産物に留まらず日本経済全体に影響を及ぼす可能性があるということを関係者
は気づいてるだろうか。茶は日本を代表する産物の一つ。茶の検査拒否問題が報
道されたら日本食品製品全てが信用を失う(既に失っている以上に)
そんな状況で菅首相サミットに行って「風評被害を止めて日本の物を買ってくだ
さい」なんて言ったら常識を疑われるだけだ。どこの国が、はいそうですかと買
うか。もしこれが外国の原発事故で日本が逆の立場だったらと考えて。疑わしい
基準でもその基準さえ無視するような検査拒否は本当にまずい。
お茶の話題続けます。毎日 http://p.tl/sDi_ 福島第1原発:茶葉から放射性物
質 「なぜ神奈川で…」福島第一から250キロも離れた神奈川でどうして?と
いって「専門家」も驚いて見せている。「距離が遠いほど放射性物質の濃度は低
くなるのに」だって。
放射性飛散が距離だけでなく風向きこそが重要な要因だというもう小学生でも知っ
ている基本、東大の先生が知らぬふり?文科省がやっとこさ出したSPEEDI
広域の汚染予測地図 http://p.tl/CfUG (3ページ)見れば神奈川、静岡のお茶
の汚染がわからないなんて言えるわけない。
これは「ヨウ素131の表面沈着量(平成23年3月25日 0時現在) 積算値」で
セシウムではないが、ヨウ素がこれだけ拡がったのだからセシウムも予想がつく。
セシウムのデータを出してほしい。大体「半減期は8日だから」とすぐ消えるよ
うなイメージのヨウ素131のデータばかり出す。
荒茶検査に静岡等が反発していることについてFNNの報道 http://p.tl/IxZd
このニュースは不自然な切れ方。「最終的に消費者の口に入るものではないから
消費者を混乱させるだけだと」と言った瞬間ブツっと切れている。この後何と言っ
たのだろう。番組も検査に反対してるみたい。
検査を恐れる生産者の気持ちは理解できるし悔しいだろうが、県知事が一緒になっ
て厚労省の検査要求を拒否するとはおかしい。その県の産物は他の県や外国の人
も消費するのに県知事に検査させない権限があるとは思えない。独立国並の米州
知事でさえそこまでは・・?最終的に拘束力を持つのはどちら?
千葉の生茶葉にも放射性セシウム 2市町で基準値超え|さきがけonTheWeb
http://www.sakigake.jp/p/special/11/eastjapan_earthquake/news.jsp?nid=2011052001000672
この読売の記事 http://p.tl/PaSD でより議論が明確になった。厚労省は茶葉の
500Bq/Kg 基準を主張し、農水省は茶飲料200Bq/Kgの適用を主張してると!500ぎ
りぎりの生茶葉が荒茶で5倍なので2500程度になったとして、お茶として飲むと
きに(続く)
「生茶葉の段階から9分の1~6分の1に薄まる」 http://p.tl/PaSD なら濃い
目に飲んでも500を6で割って80Bq/Kg 程度。しかし濃度を議論しても、人
体には結局蓄積していくのでしょう?私は静岡人と結婚したけど実家の家族、朝
から晩までお茶飲んでる。
結局濃度を茶葉の段階か飲料の段階で議論する意味はない。それを言ったら他の
食品飲料も同じだね。例えば薬の量を決めるときみたいに、体重1キロあたり一
日何ベクレルまで摂取していいのかとか、摂取する側からの基準がないと意味が
ない。今の基準は全て供給側の基準。科学性もわからない。
いつか枝野さんが海水について「一年中飲まないと影響ない」とか馬鹿げた比喩
を使ってたけど、お茶の場合は深刻だ。本当に一日中、一年中飲んでる人たちが
たくさんいる。今日はお茶のことばかりつぶやきましたが、自分だったら摂取側
の目安がわかるまで飲むのは不安です。はっきり言うと、飲めません。
5月23日アップデート続き。
ReplyDelete【毎時1シーベルトの「がれき」?】
東京新聞:3号機南に高線量のがれき 毎時千ミリシーベルト:社会(TOKYO Web)
http://p.tl/zLVH 何度も同じコメントしてますが、毎時1シーベルトも出すが
れきなどありうるのでしょうか。核燃料そのものという可能性は。
http://p.tl/zLVH
4月5日NRC内部文書にもとづくNYT記事によると、http://p.tl/yZ6q
「初期の水素爆発により、使用済み燃料プールの燃料の破片が「1マイル上空に」
吹き飛ばされ、高濃度の放射性物質が二つの号機の間に落下し、作業員の安全の
ために撤去しなければいけなかった。」
NYT4月5日http://p.tl/yZ6q「初期の水素爆発で起こったとされるこういっ
た核物質の放出は、非常に高い放射能を持つ使用済み燃料プールが、これまでに
報告されてきた以上に破損している可能性を示している」この毎時1シーベルト
出す「がれき」の正体が知りたい。
【東京に福島からの風が吹き込む】
5月22日「文京区->台東区放射線測定バスの旅&地下鉄測定」
http://p.tl/V37V 30分ぐらいから、一時2μSV/時にもなる。縁石や地面に
置くとぐっとたかくなる。空中でも0.8μSV/時ぐらいになっているところ
がある。0.6以上は「放射線管理区域」に相当
このような計測の旅 http://p.tl/TmrX を記録してくれる人に頭が下がる。や
はり瞬間の空中線量だけではなく地表に蓄積しているものが重要だということが
わかる。子どもは放射線に敏感な上にいつも地表近くにいる。
もう一つ改めて各国気象予測の大事さ。台湾 http://p.tl/sMhs ドイツ
http://p.tl/yan3 私もGW関東にいて予測から放射線多いとわかっていた。後
から高崎のCTBT計測値見たらやはり5月4,5日ドーンと上がっていた
http://p.tl/pKYN
CTBTO高崎計測値 http://p.tl/pKYN 3月15-16、20-21の桁違いの高
さ再紹介。爆発、ベント、火災など相次いだ時期だ。風向きで関東広範囲汚染さ
れた。SPEEDI マップ流した NHK http://p.tl/YRwa 政府は未発表。思う度怒り
で震える。
なぜ気象庁はTVの天気予報で拡散予報を流さないのか。桜前線や花粉の予測し
てる間に汚染はどんどん広まった。なぜ高崎CTBT http://p.tl/pKYN のような核
種別の精密な計測のことを知らせないのか。SPEEDI 隠蔽は論外だ。この大罪が
歴史に裁かれる日は来るのか。
【日中韓サミット報道のおかしさ】
日中韓で「風評被害」防止に合意とかマスコミに流れているが怪しい。時事の要
旨にもそんな言葉はない。 http://fb.me/SObNACBv 首脳宣言ではなく「付属文
書」に「科学的証拠に基づき必要な対応を慎重に取ることが重要」とあるだけで
それをメディアが勝手に解している
私は華人加人米人等ににこの「風評被害」なる概念を何度も説明してきたがまず
わかってはもらえない。わかっても、それを原発事故がもたらす経済影響に適用
する神経が全く理解不能なのである。失笑されるか、それを「払拭」するために
わざわざ被災地のものを食べているなどと言おうものなら驚愕される。
中韓は日本の汚染水垂流しに心底怒っている。自国民が見守る中、日本の「風評
被害対策」なるものに手を貸す宣言など絶対にしない。「風評」という言葉も簡
単には外国語にならない。漢字では中国人に通じない。「噂による悪影響」と説
明するしかない。「原発事故が"噂"扱い???」と呆れられる。
殆どのメディアが「日中間首脳会談 風評被害防止で合意」と報道しているのに
は呆れかえる。「風評被害」そんな言葉共同声明のどこにもない。先にTWした
ように外国語で表現しても非常識としか思われない概念だ。日経の報道だけ正直
だ。http://p.tl/B-rs
日経「中韓、原発懸念で輸入規制解除は一部のみ」http://p.tl/B-rs 日経以外
の多くのメディアが勝手に「風評防止」と呼んでるのは共同声明のこの部分「製
品の安全性について科学的証拠に基づき必要な対応を慎重にとるのが重要」日本
側はこれを盛り込めたと言って喜んでる。
中韓が本当に主張したのは、日経:中韓両首脳は日本に一層の情報開示を要請し
た。中国の温家宝首相は輸入規制緩和は「中国国民の安全確保」が条件になると
強調。韓国の李明博大統領は原子力を巡る安全について「科学的な備えも必要だ
が、情報を伝えることで国民を安心させるべきだ」と指摘。
日経 http://p.tl/B-rs「中韓両国とも慎重姿勢を崩さないのは、福島第1原発
事故の収束の見通しが立たないためだ。中韓両国内には原発事故を巡る日本政府
への不信感も漂う。日本産食品や製品の輸出回復は、今後の事故状況に左右され
る」:当然の「賢明」で「慎重」な対応だ。
日本語では見てないが共同声明英語版を見るかぎり、「情報の透明性」を二度要
求されている。http://p.tl/0xDI 「緊急時の早期通報枠組みの構築について協
議を開始。原発事故発生時に空気流の軌跡に関する分析・予測について即時の情
報交換を」とも。
「空気流の軌跡に関する分析・予測について即時の情報交換」はSPEEDIの
ことである。要約は時事に http://p.tl/uljy 要するに今回のサミットでは、日
本は中韓から情報開示について相当釘を刺されているのである。日本メディアの
報道からこの重要点はほとんどわからない。
中韓の反応すべて当然のものである。もし原発事故が中国だったら菅首相が行っ
て「中国食品買おう!」などと言って帰ってくるわけがない。「日中韓が風評被
害防止で一致」なんて馬鹿げた報道を疑問に思わないとしたら、政府の異常な
「風評被害」キャンペーンに洗脳され感覚が麻痺しているからだ。
最後に付記。政府の「風評被害キャンペーン」とは、原発被害をすべて「風評被
害」と呼んで、事故の責任を東電と国から消費者や輸入国に転嫁する賠償逃れの
戦略である。ついでに言うと「安全キャンペーン」は、緩い規制値で消費者に被
曝させてやはり賠償責任を最小化する手法である