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Saturday, July 14, 2018

『沖縄は孤立していない 世界から沖縄への声、声、声。』レビュー Book reviews -- Okinawa Is Not Alone: International Voices for Okinawa


新刊『沖縄は孤立していない - 世界から沖縄への声、声、声。』(金曜日)を読んだ方からの声を二つ、紹介します。

最初は、「市民の千葉をつくる会」ニュースレター6月号に載った、鎌倉淑子さんによるものです。次は、モントリオール9条の会の、長谷川澄さんによるものです。ありがとうございました!

このブログの左上に、この本のレビューリンク集もありますのでそれも併せてご覧ください!


乗松聡子




本の紹介  

「沖縄は孤立していない」――世界から沖縄への声、声、声。

編著 乗松聡子       
                          株式会社金曜日 2018/5月刊 1800円 

この本は、2014年秋から2017年秋までの3年間に、「正義への責任」として37人の人物が沖縄に送ったエールとサポートを乗松さんが一冊にまとめたものである。

私が名前を知っているジョン・ダワー、ジャン・ユンカーマン、オリバー・ストーンもいるが、知らなかった人の方が多い。ありがたいことに、編者、乗松聡子さんが、どんな人なのかを短く紹介してくれている。歴史学者、天文学者、翻訳家、文学者、映画監督、海洋生物学者、言語学者、退役軍人、平和運動家、弁護士、ジャーナリスト・・・・。
本文やインタビュー、紹介文から、それぞれ人間としての魅力が伝わってくる。 そして、一人として「評論家」はいない。「沖縄で今起きていること」に自分が責任があるといい、引き続き行動するという。
私たちに「正義への責任」という意識は希薄だと感じる。そもそも「正義」ということについて懐疑的だ。それは、戦後アメリカから民主主義を学んだ私たち(現在80歳代から70歳代)が、「民主主義とは多数決である。」と胆略的に思い込み、“多数が常に正しい”と民主主義を誤解したことに一因があるのではないかと思うがどうであろうか?「みなさま、そうなさっていますよ」と言われると安心してその列に加わってしまう。「あなたも責任があるのではないか」という問いは“避けたい。いやなのだ”。
原発事故の責任をだれもとっていない。「もり・かけ問題」でも、トカゲのしっぽ切りで終わらせたいようだし、「うそつき」についても厳しくない。特にこの頃は政治家が嘘をつくので「噓つきは泥棒の始まり」の格言も影が薄い。「ウソ」は不正義だと思うが。
冒頭の特別寄稿、ジョン・ダワーの「あらゆる暴力の時代」は第二次世界大戦後73年間、アメリカがとってきた「米国主導の国際秩序」(軍事化された、核抑止力を含む)を時間軸によって分析、批判していて勉強になった。今や宇宙までも我がものという米軍!
2005年に「若葉・九条の会」を立ち上げ公民館で学び始めてから判ったことの一つに、私たちを悩ましている根本原因は「日米地位協定」にあるということである。私が「自分の責任」に向き合う=「憲法的責任」(憲法が期待している、主権者としての国民(私)の責任。
沖縄の苦しみも安保条約・日米地位協定に原因があることは明白である。豊かなサンゴ礁があり、ジュゴンが棲む海にコンクリートブロックと大量の土砂が入れられている。居ても立っても居られない気持ちだ。サッカーW杯の試合会場にはためく「日の丸」のように“のーてんき”になれない。でも、諦めないね。2018/4/27 の板門店宣言は、世界の終末時計の針を30秒戻したかもしれない。                                                              若葉区・鎌倉淑子
(「市民の千葉を作る会」6月号ニュースレターより)



『沖縄は孤立していない』の2つの意味 

長谷川澄
(モントリオール9条の会)

「沖縄は孤立していない」を読んで、2つの意味で沖縄は孤立していないことに気付いた。一つは勿論、兵隊や、研究者や、映画制作者や、沖縄文学の翻訳者、等々の仕事を通して、沖縄に関わった、世界の様々な人たちが、沖縄の問題を我が事として、発信したり、実際に沖縄に行って、反対闘争に加わったりして、沖縄で起きている不正を正そうとしていること。もう一つは、沖縄の問題は、孤立した問題ではなく、グアムで、プエルトリコで、済州島で、起きている問題なのだということ。これらの基地のある土地で運動していた人たちが沖縄に連帯して書いている章は、沖縄問題に関心のある全ての人に読んでもらいたい。この本に登場する多くの人が世界中に800(!!!)もある、米国の軍事基地と米帝国について言及している。800とは常軌を逸している。しかし、数は少なくとも、他の国の軍事基地も同じ問題を持っているに違いない。(例えば、フランスが核実験をした太平洋の島々も未だに問題を抱えている)沖縄は軍隊の存在そのものが持つ問題を見せている。私たちは、第二次大戦の沖縄や満州で起きたことから、軍隊が戦時に一般市民を決して守らないことを学んだ。しかし、戦時でなくても、そこに軍隊が存在するだけで、核の持ち込み、自然破壊、騒音、必ず起きる性暴力、等々で、市民の生活は脅かされる。軍隊は、他国からの侵略の抑止力になるより、挑発になっている。この本は、沖縄の問題を通して、軍隊とは、

何のために、だれのためにあるのかを真剣に問いかけていると思う

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