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Wednesday, December 14, 2011

自民石原幹事長はワシントンでの演説で、普天間基地辺野古移設を諦める発言をしている。

自民党幹事長の石原のぶてる氏がワシントンで、普天間移設問題は「現行案で」と言ったというような報道が流れているが、
NHK「普天間移設案 現行案着実に」(ダニエル・イノウエ議員との会談で)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111214/t10014621861000.html

NHK「石原幹事長“基地移設は超党派で」(カート・キャンベル国務省次官補との会談で)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111213/t10014598981000.html
保守系シンクタンク、ハドソン研究所(Hudson Institute) で行った演説と質疑応答で普天間問題に触れているところを見ると、そんなことは一言も言っていない。言っていないどころか、曖昧ながらも、もう辺野古案は諦めるしかないといった語調で話している。

http://www.ustream.tv/recorded/19105910


石原氏が英語で行った演説の普天間関連部分の日本語による概要を紹介する。

日米同盟の重要さを思うと、大きな枠組みで考える必要がある。普天間基地は現在の場所から動くことが大事である。周辺住民は騒音や事故でもう苦しまないために。沖縄は米軍基地の75%を負担してきた。だから96年、ペリー国務長官の強いサポートを受けて、日米は(返還の)合意をした。この合意の精神は2000年にクリントン大統領が「米軍のフットプリントを減らす」と言い、再確認した。この動きにも関わらず、普天間問題は日米関係にダメージを与え続けており、この件で二転三転した鳩山総理は2010年に辞任した。地元では辺野古案に対する反対が強い。しかし今日、この問題は主要な問題ではない。私にとって一番の要の問題は同盟の継続である。普天間のようなエモーショナル(訳注:emotionalは、直訳としては「感情的」だが、ここでは、この日本語が持つ「理性がない」といった否定的な意味合いでは必ずしも使っていないと思うのでそのままカタカナで訳した)な問題がこの大きな関係に影響してはいけない。 日米関係は、この件で悪影響を受けるには大切すぎる。我々は、この問題を現実的に、達成できる、クリエイティブな解決法を見つけるために協力しなければいけない。我々が一つ持っている資産ともいえるものは、日本では米軍に対する民衆の支持があることである。8月の世論調査では、支持が57%に上り、反対は34%であった。
ここで石原氏が言っている世論調査はどれのことだかわからないが、世論調査で在日米軍そのものに反対している人たちが34%いるということが本当であれば私には驚きである。「資産」と威張れるような数字にはとても見えない。

その後、質疑応答の時間で、普天間基地はどこに行くべきかと聞かれて、次のように答えている。

この問題は日本では非常にセンシティブ。というのは、2009の政権交代で民主党リーダーの鳩山総理が普天間を県外に移設すると、私たちの内閣と180度違う方針にしました。我が党は党の考えとして辺野古移設という考えを変えてはいません。しかし来年沖縄県の県会議員選挙があります。この選挙では与党である民主党を含めわが党の候補者は普天間基地の県外移設を公約として選挙戦を戦うことになります。もちろん県の沖縄本部に対して考えを改め党本部と同じ考えでたたかってくれないかとお願いしたが、「与党である民主党が県外を言い、野党である自民党が辺野古というのでは選挙にならない」ということで押し切られて、地元の意見を尊重することにしました。この問題はセンシティブ。日米安全保障の大きな枠組みの中では相対的には低いものです。その枠の中で私たちは政権に戻ったときに努力をします。率直に申して、民主党のおかげでこの問題が非常に困難になったという認識を今日を皆さん方に伝えたいです。
この石原氏の発言で、彼が日米合意を推し進めたいと言ったなどと解釈する人はいないだろう。石原氏のこの率直な発言を率直に要約すると、「辺野古移設をやりたいが、鳩山民主党のおかげで沖縄の反対が強くなってしまい、もう無理なので、辺野古移設は断念し他の方法を探すしかない。2012年6月の沖縄県議選も辺野古ではとても勝てないので県外移設でやるしかなくなった。」ということである。自民党本部自体も方向転換することを示唆しているようにも聞こえる。

この石原氏の発言は、AFP通信が日本語(下記参照)と英語で報道したが、TPP,中国敵視、尖閣諸島問題などについては触れていても、石原氏がここまで時間をかけて述べた普天間問題についてはひと事も報道していない。日本の他のメディアもざっと見たが、右から左までほとんどが「尖閣諸島に自衛隊配備を」といった見出しが並んでおり、普天間問題の発言は総無視のようだ。辺野古基地を作りたい勢力が報道を妨げている可能性があると見ている。私は自民党も石原氏も支持していないし、この発言は沖縄県議選を意識したもので、この人のこの言葉を文字通り受け取っていいとも思っていないが、発言がしっかり沖縄と日本の人に知らされる必要がある。この発言を広めてください。@PeacePhilosophy

参考報道

AFP

自民党の石原幹事長、「尖閣諸島に自衛隊を常駐させるべき」
http://www.afpbb.com/article/politics/2845597/8195350?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

【12月13日 AFP】自民党(Liberal Democratic Party、LDP)の石原伸晃(Nobuteru Ishihara)幹事長(54)は12日、訪問先の米ワシントンD.C.(Washington D.C.)市内のシンクタンク、ハドソン研究所(Hudson Institute)で講演した。

 この中で石原幹事長は、現在は個人所有となっている尖閣諸島を速やかに公的所有として漁船が避難できる港を整備し、さらには自衛隊の常駐も検討すべきだと述べた。
 
 中国については、南シナ海(South China Sea)でのフィリピンやベトナムなど東南アジア諸国との領有権問題を例にあげ、近年、権益主張の動きを強めており、より好戦的になってきたともいえると語った。 

 また、経済的なプレゼンスを高め軍事力増強で自信をつけた中国が主張する「平和的な台頭」は、現実から大きく乖離(かいり)する一方だと指摘した。

 さらに、石原幹事長は、中国の軍拡の動きを鑑み、日本も国内総生産(GDP)の1%以内に抑えられてきた防衛費を増やす努力が必要だと語った。(c)AFP/Shaun Tandon

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