新刊案内です。 昨年8月に出した英語の本 Resistant Islands: Okinawa Confronts Japan and the United States (Gavan McCormack and Satoko Oka Norimatsu, Rowman and Littlefield, 2012) の日本語版が出ます。Japanese version Okinawa no Ikari: Nichi Bei e no Teiko will be on sale with 20% discount (2,352 yen, including tax and shipping and handling within Japan) only for the month of March, 2013 (regular price is 2,940 yen, including tax). Direct order only. Email name, address, and phone number, and the number of copies required to info@peacephilosophy.com.
『沖縄の〈怒〉-日米への抵抗』
著者 ガバン・マコーマック+乗松聡子
法律文化社、2013年4月
A5版/274頁 978-4-589-03485-4
定価 2,940円(税込)
★★★4月刊行ですが、2013年3月中のみ、2割引き(2,352円)、送料込み(日本国内のみ)で直接販売します。chongzihill@gmail.com へ、送付先(住所、名前、電話番号)と冊数をメールください。(注意!出版社ではこの割引は扱いませんので、出版社の方には連絡せず、必ず上記メールアドレスにメールください。)★★★
表紙写真 豊里友行 |
――1952年4月28日は、日本にとっては敗戦・被占領を経て主権を回復した日だったが、沖縄にとっては日本から切り離され米軍政が継続した「屈辱の日」だった。日本本土ではこのことを知っている人はどれぐらいいるだろうか。この本を読めば、沖縄の視点から、日本近現代史が全く違って見えてくるだろう。特に、米国人読者から「胸が詰まる」との感想が届いている第9章、沖縄からの生の声は必ず読んでほしい。
――本書を推薦します――
大田昌秀 (元沖縄県知事、沖縄国際平和研究所理事長)
ついに出た必読書! 沖縄人以上に沖縄想いの県外の共著者が、鋭利な頭脳と冷徹な視点で沖縄問題を縦横無尽に剔抉、その核心に触れる問題意識と論評はきわめて説得力があり、沖縄研究上、真実の探求に不可欠な座右の書に相応しい。
高橋哲哉 (東京大学教授)
日本人よ! 今こそ沖縄の基地を引き取れ―この高まる怒りの声に、どう応えるのか。積み重なった犠牲と現在の人権侵害から、目をそらすことは許されない。加害と被害の関係を終わらせる道への示唆が、本書には溢れている。
英語版 Resistant Islands: Okinawa Confronts Japan and the United States は、ノーム・チョムスキ―、ジョン・ダワー、ノーマ・フィールドらが推薦。
――目次――
日本語版への序文(ガバン・マコーマック)
英語版推薦文
序 章 琉球/沖縄―処分から抵抗へ
翻弄される島々/国家の重圧/抵抗
第1章 「捨て石」の果てに―戦争、記憶、慰霊
戦争/住民被害/記憶
第2章 日米「同盟」の正体―密約と嘘が支える属国関係
干渉と密約/日米「同盟」/属国
第3章 分離と「復帰」―軍支配と基地被害は続く
「復帰」とは/1972年5月15日―「返還」という名の安保強化/犯罪、事故、騒音、汚染―基地被害に脅かされ続ける戦後
第4章 辺野古―望まれぬ基地
辺野古新基地案の展開/グアム協定/グアム協定以降―パッケージを開け、包み直し、ひもを掛け直す
第5章 鳩山の乱
属国体制に挑む/迷走と挫折
第6章 選挙と民主主義
民意介入の歴史/流れは変わった―2010年の3選挙
第7章 環境―「非」アセスメント
名ばかりの「アセスメント」/従属の道具としてのアセス/高江とオスプレイ用ヘリパッド/オスプレイ配備―20年間隠された暴力
第8章 同盟「深化」
進む軍事統合とその代償/「トモダチ」関係の屈折
第9章 歴史を動かす人々
与那嶺路代/安次嶺雪音/宮城康博/知念ウシ/金城 実/吉田健正/大田昌秀/浦島悦子
終 章 展望
沖縄、抵抗する島々/日米関係再考/「普天間問題」を超えて
あとがき―日本は「愚者の楽園」のままでいるのですか?(乗松聡子)
――著者紹介――
ガバン・マコーマック Gavan McCormack
東アジア現代史。メルボルン大学卒業後、ロンドン大学博士号取得。リーズ大学、ラトローブ大学、アデレード大学で教鞭をとった後、1990年からオーストラリア国立大学太平洋アジア研究学院歴史学科教授。現在、同大学名誉教授。その間、京都大学、立命館大学、筑波大学、国際基督教大学の客員教授を務めた。著書にClient State: Japan in the
American Embrace (Verso, 2007) 『属国―米国の抱擁とアジアでの孤立』(凱風社、2008)、Target North Korea: Pushing
North Korea to the Brink of Nuclear Catastrphe
(Nation Books, 2004) 『北朝鮮をどう考えるのか――冷戦のトラウマを越えて』(平凡社、2004)、Target North Korea: Pushing
North Korea to the Brink of Nuclear Catastrphe
(Nation Books, 2004) 『北朝鮮をどう考えるのか――冷戦のトラウマを越えて』(平凡社、2004)、The Emptiness of Japanese
Affluence (M.E. Sharpe, 1996) 『空虚な楽園―戦後日本の再検討』(みすず書房、1998)等。英国出身、オーストラリア・キャンベラ在住。
乗松聡子(のりまつ・さとこ) Satoko Oka Norimatsu
東京出身、カナダ西海岸に通算18年在住。レスター・B・ピアソンカレッジ卒、慶応義塾大学文学部卒、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)経営学修士。国際教育交流事業運営、UBC異文化間コミュニケーションセンター講師を務めた後、2007年に「ピース・フィロソフィー・センター」(www.peacephilosophy.com)設立、代表。沖縄米軍基地問題、核兵器と原発問題、歴史認識問題等、日本とアジア太平洋地域の平和・人権・社会正義について英語と日本語で研究・執筆活動を行う。海外の学生や教育関係者向けの広島、長崎、沖縄等への学習旅行の企画・講師・通訳も務める。訳書『広島長崎原爆投下再考-日米の視点』(法律文化社、2010年)他。ツイッター: @PeacePhilosophy フェイスブック: Peace Philosophy Centre
両著者はオンライン英文誌『アジア太平洋ジャーナル:ジャパン・フォーカス』(www.japanfocus.org)編集コーディネーター。同ジャーナルは2008年、沖縄についての英語発信に対し琉球新報社より池宮城秀意賞を受賞。
以下、チラシです。
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