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Thursday, September 24, 2020

これだけ「差別助長」と批判され、自らが「配慮不十分」と認め、NHK会長から「あってはならない」と言われ、当事者も法務局に人権侵害を訴えた。それでもNHK広島放送局は差別ツイートを放置している。

9月27日追記。このシンポがオンラインでも参加できることになりました。こちらのリンクから申し込んでください


10月4日に、この問題についてのシンポジウムを広島で行います。事前申込制です。詳しくはこのチラシをご覧ください。


NHK広島放送局が「ひろしまタイムライン」という企画で、1945年当時実在していた人がツイッターを使っていたらどうだろうかというような設定で発信された、実在する被爆者の方をモデルとした「シュン」アカウントで、在日朝鮮・韓国人の方々への差別や偏見を助長するようなツイートが発信されてそのままになっています。

その後たくさんの批判にもかかわらず、また、NHK広島局自らが「配慮が不十分であった」と認めたにもかかわらず、モデルとなっている新井俊一郎氏さえも朝日新聞の取材に応えNHK広島局の責任を問うているにもかかわらず、NHK会長さえもが「あってはならない」と批判しているにもかかわらず、ハフポスト共同通信東京毎日朝日各紙などが批判的な報道を展開し続ける中、NHK広島局はいまだ差別的ツイートを削除しておりません。9月23日の共同通信毎日新聞の報道によると、同日、在日本大韓民国民団(民団)は広島法務局に「投稿は民族差別を扇動する」として人権救済を申し立てました。これはNHKローカル放送(つまり、広島)で23日午後5時のニュースで報道されたと聞いております。NHK広島局自身がとうとうこの問題を無視し続けることができなくなったということです。しかし差別される当事者からこのような法的行動があった後も、きょう(24日)の時点でこれらの差別助長ツイートはまだそのままになっています。「戦後」75年、日本の植民地支配の中で行われた強制動員、日本軍「慰安婦」等、法と人道にもとる制度に日本政府、メディア、社会全体が十分に向き合うこともなく迎えてしまった節目の年、公共放送が積極的に差別発信を放置しているという事態の重大さはいくら強調しても強調し過ぎることはないと思います。

この問題が生じた直後、私は本サイト Peace Philosophy Centre で抗議文を出しました。長く「ヒロシマ」の発信、とくに被爆者の通訳・翻訳に携わった立場から、また、カナダに住むマイノリティの一人である立場から、日本でいまだに在日朝鮮・韓国人が差別され続けていることに怒りを抱く立場から、「ヒロシマ」発のヘイトは許せないという思いがあります。NHK広島局にも直接働きかけ、9月24日現在、180人以上の方々からの賛同をもらっています。その中には、カナダ在住の被爆者サーロー節子氏、日本被団協事務局次長の和田征子氏、他、長年証言活動や平和活動に従事してこられた三宅信雄氏、花垣るみ氏、ランメル幸氏、豊永恵三郎氏など被爆者や二世の方々もいらっしゃり、平岡敬元広島市長、秋葉忠利前広島市長、元広島平和文化財団理事長のスティーブ・リーパー氏、アメリカン大学教授のピーター・カズニック氏など、「被爆地広島」の反核と平和の訴えを発信する重要な役割を担ってきた方々がたくさんいらっしゃいます。もちろん当事者である在日朝鮮・韓国人の方々の賛同も多くいただいています。

いまいちど、連名していただける方を広く募りたいと思います。抗議文と賛同者全員の名簿のあるリンクをここに記します。

賛同していただける方は、ここに連名している人々の例にならって、1)お名前 2)ご職業やご所属 3)所在地(○○県など)(2と3はどちらかだけでも構いません)の情報を、peacephilosophycentre@gmail.com までお願いします。公開可能なコメントも歓迎します。コメントをいただけた場合、サイトのコメント欄に転載します。

★ぜひ同時に、NHK広島放送局にも直接メールや電話をして抗議してください。

連絡先はここにあります。https://www.nhk.or.jp/hiroshima/contact/

(「NHK広島放送局へのご意見・お問い合わせ」というコーナーがあります。メールフォームはここ https://cgi2.nhk.or.jp/css/mailform/mail_form.cgi?area_cd=hiroshima


この問題についてのこれまでの投稿

8月23日

NHK広島放送局は「ひろしまタイムライン」の、「シュン」による一連のヘイトツイートを削除してください。(連名、コメントはここに集約しています)

8月26日

NHK 広島放送局に電話し、広島の平和・反核の訴えを担ってきたこれだけの人たちが差別ツイート削除を求めていると伝えました。

8月30日

「シュン」ツイートの差別性を認めながらも削除に反対する人へ

9月7日

NHK広島放送局「ひろしまタイムライン」の「シュン」ツイッターが参考にしたと思われる新井俊一郎氏の手記

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