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Saturday, August 13, 2011

英字誌『アジア太平洋ジャーナル・ジャパンフォーカス』に掲載された小出裕章氏記事の和訳 The Truth About Nuclear Power: Japanese Nuclear Engineer Calls for Abolition

This entry introduces an article "The Truth About Nuclear Power: Japanese Nuclear Engineer Calls for Abolition," which appeared in the Asia-Pacific Journal: Japan Focus on August 1, with a Japanese translation of the introduction.

8月1日、The Asia-Pacific Journal: Japan Focus に、京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏の5月23日参議院行政監視委員会でのスピーチの英訳を含む記事が紹介されました。その記事の紹介文の和訳とともに紹介します。

The Truth About Nuclear Power: Japanese Nuclear Engineer Calls for Abolition

原子力の真実:日本の原子力エンジニア、廃絶を訴える (原文リンクはこちら

小出裕章

(英訳と紹介文)酒井泰幸、乗松聡子

(紹介文和訳)

小出裕章は40年前、原子力の将来性に惹かれて原子力エンジニアとしてのキャリアをスタートした。しかし間もなく、日本の原発政策の欠陥を認識し、小出は原発反対の代表格となった。「原子力村」を公に、そして説得力をもって批判することにより、京都大学では助教という立場に留まるという、一種の名誉ある試練を受けてきた。小出はこうやってキャリア面では代償を払いつつ、京都大学原子炉実験所では、放射線計測という骨の折れる仕事に携わりながら、311までは陰の存在であり続けた。

しかし彼は、地震、津波、福島第一原発での炉心溶融以来、一転して日本の将来のエネルギーの方向性を担う中心的存在として躍り出た。全国で講演は満員となり、取材やインタビューでもメディアに引っ張りだこになり、本も次々とベストセラーとなり、一般の認識や公的な議論を塗り替える動きの一端を担ってきている。

1968年、東北大学の原子力工学科に入学した小出は、原子力は枯渇することのないエネルギーであり、資源に乏しいこの国のエネルギー問題を解決できるという可能性を信じていた。しかし、電力需要の大きい都市部(仙台)から約50キロ離れた女川に原発が建設されたとき、弱い立場にある地域が原発立地の負担を押し付けられるということに気づいた。自らの職場である京都大学原子炉実験所でさえ、京都ではなく、危険を避けるため、より人口の少ない和歌山に近い大阪南端に立地している。このような原発の危険性の社会地理的認識、つまり、中央政府や電力独占企業の決定によって、周縁化された地域が危険性への代償を払わされるという構造への問題意識が、彼のたゆまぬ原発批判の中核を成している。

3月11日以前は、原発に傾倒していた国において、小出の声は孤立していた。その後、彼の講演には何千人もの人々が殺到するようになり、さながら新しいポップスターの誕生のようにさえ見える。かつてなく、小出は新聞やテレビ等、主要メディアにも登場する存在となってきている。彼の新刊の『原発のウソ』はベストセラーとなった。『小出裕章非公式まとめ』というブログは、彼の講演録やメディアでの発言やビデオへのリンクを毎日まとめるもので、福島核危機関連では最も重要でかつ人気のあるサイトとなっている。

5月23日、参議院の行政監視委員会は4人の参考人を招いた-小出と、かねてから原子炉が地震に弱いことを訴えていた地震学者の石橋克彦、元東芝の原子炉技術者であり現在は原子産業に反旗を翻している後藤政志、通信大手ソフトバンク社長であり再生エネルギーへの支持を声高に叫ぶ孫正義である。政府が敢えて自らの原発政策に対する強硬な批判者の助言に耳を傾けるという前例のない出来事は、政府が再生可能エネルギー利用を加速させ、原発を減らして行こうという動きを見せ、原子力産業やそれを支持する官僚たちが抵抗する中、新鮮な風が吹き始めている兆候といえる。

日本中と海外からも何千人もの人が小出の政府批判をインターネット中継で見ていた。それまでは支持者たちのとっておきの秘密のような存在であった小出が、グレイのスーツに身を包み、彼がずっと批判してきた日本政府の中心地に姿を現すの見守った。それと同時に、文科省の周囲をヒューマン・チェーン(人の鎖)が包囲していた。被曝許容限度を引き上げた文科省の決定に対し抗議する福島の親たちと支持者たちである。この同時進行していた二つの出来事をネットで見ていた人たちは、片方の目は容赦なく政府批判をする小出に、もう片方の目は涙を浮かべながら怒りをぶつける福島の親たちに釘付けとなった。以下、小出の演説を紹介する。

原文の英文記事はこちら

小出氏の参院行政委員会でのスピーチは以下でご覧ください。文字起こしは、『まとめサイト』にリンクがあります。








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