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Monday, October 30, 2006

(Japanese) Report of Event 'Japanese Constitution Article 9 - Let's Talk and Think Together'

The following is my report of Vancouver Save Article 9's event on October 26th in Japanese. The English version is coming soon.

イベント 「憲法九条 共に語ろう 考えよう」のレポート

10月26日(木)午後7時から9時まで、バンクーバーのランガラカレッジにて、バンクーバー九条の会主催による、表記のイベントが開催されました。司会は乗松聡子、グループディスカッションのファシリテイターは鹿毛達雄さん、菊野由美子さん、乗松聡子(以上日本語グループ)、Tom Andrews さん(英語グループ)が担当しました。

雨にもかかわらず26名に参加いただきました。5-7人の小グループに別れ、今井一著『「憲法九条」国民投票』(集英社新書)第五章「賛否両論のさまざまな主張」を読んだ上で1)自分の賛成できる意見に重点を置くセッション 2)自分が反対する意見に焦点を置くセッション 3)最後に「自分の九条」を書いてみる という構成で進行しました。

出てきた主な意見だけでもここに網羅するのは限界があるが、私が記録していて印象に残った意見として


  • 九条は過去の日本の行為の謝罪のしるしである。
  • 今の憲法では集団自衛権が解釈でどう認められるのか等、わかりにくい
  • 攻められないような国家になるよう外交努力をして、それでも攻められたら、自分は抵抗せずに死を選ぶ。
  • 今の憲法は欠陥憲法、独立国として軍隊を持たないというのはおかしい
  • 軍事ではなく語り合いー言葉の力を信じる。
  • 攻められたらどうするのか?反撃するのか、反撃はせず国際社会に訴えるのかという究極の選択がある。
  • 九条は世界に類を見ない憲法。平和フォーラムで九条のことに感銘を受けた世界の人たちがたくさんいる。世界で九条の意義を認めている人たちのためにも九条は守りたい

日本国外でこういう話し合いの場を持つということの意義を象徴するのは、英語ディスカッショングループの存在であり、そこで話し合われたことは、やはり日本語グループとは違う視点を持つものがあった。それはやはり多くの日本人の議論より冷静で分析的なものであったと私の目には映った。

  • 九条改憲問題の背景にある問題として、日本と南北朝鮮、中国との関係、それらの国々との歴史、石油を巡る世界的な争いについて語られた。
  • 北朝鮮や米国が使っているFear:恐怖感による安全保障を得るということは不可能である。アジア諸国のリーダーシップが必要。
  • 日本文化の側面としての「ホンネ」と「タテマエ」が言及された。
  • 米国の覇権に対する日本の国家主権、米国への依存関係もたびたび議論に上った。

私はファシリテイターとして聞き役が主であったが、最後に自分のグループに問いかけた二つのことがある。一つは、日本は直接的暴力としての戦争は戦後行ってこなかったにせよ、米国や他「先進国」と共に世界中の資源を略奪、独占、浪費してきた「構造的暴力」を行ってきたのではないか、九条だ平和だと叫んでも浪費的な生活水準を維持する限り矛盾しているのではないかということ。二番目として、日米安保条約を通して、米国の直接的暴力に間接的に加担してきたのではないかということだ。自衛隊と九条の矛盾を突く人は多いように思うが(多くの場合は九条を変える理由として指摘される)、安保と九条の矛盾を突く人はあまりいないと思っていたからである。私のグループには、安保と九条の矛盾はしょうがないこと、「世の中とは矛盾なのよ」、という声があった。改憲派も護憲派も米国にべったり、だから護憲派は伸びないのだという指摘もあった。この点が今後自分が九条を考えるにあたり要の論点となってくるであろう。

以下、事後アンケートに寄せられた感想、意見、提案の中からいくつか紹介します。

  • ディスカッションがとても楽しかった:決して楽しい話題ではないのに楽しかった、と言ってくれた人が多数。これをきいてとても嬉しかった。何事も楽しいと思えることが一番だから。
  • 日本人以外の、即ちカナダ人の多様な視点を聞くことが役に立った。これからはもっと中国人、特に若い世代を連れてきたい。
  • 異なる年齢の人と話し合えたのがよかった。若い人を中心のイベントをやったらどうか。事前資料が長く、読んでいる人といない人の差が出た。当日参加の人のためのポイントをまとめた資料があるといい。
  • 「ディスカッションガイドライン」が役に立った。(事前に、人の話を最後まで聞くこと、話す時間を平等に持つこと等についてのガイドラインを日英で紹介した。)
  • 他のグループの人の意見が聞きたかった。(当初、途中で組換えをする予定だったが、時間の短さなどを理由に今回は同じグループでの話し合いを行った。次回は違う試みができるだろう)
  • この9条の会が、護憲の会であり、どうして護憲の考えを進めて行くかに重きを置いているのでしたら、改正論者の考えを聞くより、皆さんに分かり易く、現憲法をどう解読すれば良いかと言う事を考えるべきだと思います。
  • 一度、弁論大会みたいな事をしてみては。勿論、発言者は、前もって原稿をメールしてもらい、参加者にメールすると言う事をして、ある程度、予習してもらわなければ。
  • どうしても若者と年配 者の方がまじってディスカッションをすると「物を知らない(戦争の悲惨さを知らな い)若者に教えてあげよう」というムードに傾きがちで、「若い世代がなぜその ように考えているのかを知る」という所までいきつかないのが残念ではありまし た。戦争の悲惨さを知る=憲法を守る、という図式にはならないのが現状なわけで。でも逆 に世代間の認識の差が議論に深みをましたとも思います。
  • 各グループに改憲派あるいはその役目を果たせる人がいたら、話し合いがもっと盛り上がるような気がする。
  • カナダで九条の会という「運動」をする意味もクリアーにすると良いのではないか。
  • 自分の9条を書くというのは難しいのではないかと思っていましたが、数人の方が参加し、これもよかったとおもいます。
  • このような自由討論の企画は少なくとも半年に一回ぐらいはやっても良いのではないかと思いました。

文責 乗松聡子 

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