土曜日にVSA9とピースフィロソフィーセンター共催で「君が代 不起立」を上映しましたので、簡単な報告をします。
40人近い聴衆を前に、まず司会の乗松聡子さんの挨拶が有り、上映に先立って、世話人の一人、コピソン珠子さんから、君が代、日の丸についての自身の経験を交えた歴史、社会事情の興味深い背景説明が有りました。
上映の後、UBC人類学部準教授のミリー クレイトンさんと、UBC学生のハン ツェン アークさんがそれぞれ短い話をしました。クレイトンさんは、ドイツの劇作家ブレヒトの小説を引き合いに出し、少しずつの社会状況の変化でもそれを敏感に感じ取って人々が抵抗をしないと気がついた時にはもう取り返しがつかなくなるという事を指摘しました。ハンさんは、国家主義的な軍備増強は敵対国どうしの猜疑心による軍拡を招くだけ、軍備で平和は作れないという点を強調しました。
そして最後に日本で中学校で社会科の先生をしていた岩下美佐子さんが体験を話されました。是非読んでいただき、良心を保ち正しい事を教えようと奮闘している先生達の応援をしてほしいと呼びかけます。→岩下さんのスピーチ原稿へ
質疑応答の全部はここでは紹介できませんが、1970年代にバンクーバーで小学生時代をすごしたカナダ人のトム アンドリュースさんの体験談として、当時は学校で英国国歌のGod Save The Queen が歌われていて、彼がそれに抵抗したら処罰を受けたとの事でした。君が代については、(否定するだけではなく)代わりの歌を作ることを考えるべきではないかという指摘が、世話人の一人、鹿毛達雄さんからなされました。最後にVSA9会長の落合栄一郎さんが締めくくりの挨拶をし、来場者にVSA9への参加を呼びかけました。
最後にイベントの案内です。今度の土曜日10日午後にバンクーバーのRoundHouse コミュニティーセンターに於いて、これはピースフィロソフィーセンター主催で、VSA9会員でもある菊野由美子さんがDU(劣化ウラン弾)についてのニューヨークでの会義に参加してきた報告会が有ります。時間のある方は是非ご参加下さい。
賀上マサ
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