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Tuesday, May 01, 2012

イアン・ゴッダード分析: 「福島放射線 NOT SAFE」 ~過小評価される乳幼児発ガンの危険性 日本語版 Ian Goddard analysis of research of low dose radiation health risks

2011年7月、「ベラルーシのベルラド研究所による『農作物への放射能対策』」

の翻訳寄稿をいただいた大下雄二さんから、低線量被曝についてのイアン・ゴッダード氏による低線量被曝の研究の紹介・分析ビデオの日本語訳を寄稿いただきました。

これがビデオリンクです。



本文冒頭より。
ビデオ「福島放射線  NOT  SAFE!」 ~過小評価される乳幼児発ガンの危険性

イアン・ゴッダード  
福島での原子力災害を受けて、日本政府は年間被ばく放射線許容量を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げ、これは子供たちにさえも適用されています。  
NHKニュースによると、「4月19日(注:2011年)、文部科学省は、児童生徒の年間被ばく許容量を20ミリシーベルトにする」と。国は年間20ミリシーベルトで安全と宣言していますが、あなたは本当にそう思いますか?

ここで、確立された放射線生物学を用いて日本政府が安全としていることについて検証してみましょう。同じ科学である米国科学アカデミーの知見を用いると、20ミリシーベルトの放射線は福島全体でのガンの発症をもたらすということだけでなく、最初に女性や子供たちを犠牲にすると予測されるのです。

15 ヶ国 40 万人の原子力労働者を調査  平均被ばく線量は年間 2 ミリシーベルト

最近公表された調査も用い国の発表を検証してみたいと思います。具体的には原子力労働者を対象に最も大規模に行われた調査を用いてです。 15ヶ国40万人の原子力労働者を対象とした調査で、年平均2ミリシーベルトの被ばくをした原子力労働者にガンによる死亡率が高いことが判明したのです。2ミリシーベルトというのは福島での安全と言われる被ばく許容量20ミリシーベルトのわずか10分の1です。
全文はこちらをご覧ください。
ビデオ「福島放射線  NOT  SAFE!」 ~過小評価される乳幼児発ガンの危険性~ 

英語版はここです。
Video titled “Fukushima Radiation NOT SAFE!” Cancer Risk Underestimated To Young Children                                                                                       

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当サイトにも何度も登場いただいている深川病院内科医の松崎道幸医師(新刊監訳書『チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害』合同出版)からのコメントをいただいています。                                                                                     
核施設作業員の疫学調査のメタアナリシスでは、低線量被ばくでも有意にガンリスク が増加しているという結果が出ていたのですが、カナダのデータを除外すると有意差 が消える、それはカナダの原発作業員の過去の線量計測法に問題があるからだ、とい う主張が出され、どうもそのようらしいのです。また、日本の原発従業員でも、低線 量でガンのリスクが増加しているが、それは喫煙率と被ばく量が相関しているための 見かけの現象だ、という反論があって、まだ決着がついていません。頂いた資料で は、その他間接的な手法で、低線量被ばくが健康被害をもたらしていると証明しよう としていますが、あくまでも間接的手法なので、一般の方々に理解をしていただくに は、なかなか大変かな、という印象を持っています。  
最近私が行っている説得法の一つですが、今回札幌で先週行った講演のファイルをご 覧いただくとわかると思いますが、原爆被爆者のデータ(1シーベルトでガン死の確 率が50%増)が正しいという仮定で、20ミリシーベルト被ばく時のガン死リスクを計 算すると、0.3%増となります。この数字は、日本の食の安全対策、他の環境汚染の規 制対策をすべてナンセンス化するほど大きなリスクなのです。もし100ミリシーベル ト以下の被ばくは問題ないと言うルールがまかり通ると、1.5%つまり、10万人中1 500人が放射線被ばくのために早死する運命を押し付けられることになります。で すから、アスベスト対策やダイオキシン対策と整合性を保つ行政を行うためには、 3・11以前の日本がそうであったように、年間の余計な被ばくを1ミリシーベルト 以下にするということが必要なのです。 以上とりとめなく書きました。低線量被ばくの問題に対する直接的証拠が得られるの は、数年後に発表されると期待されるCT検査を受けたこどもの発ガンリスクの調査 や、原発労働者の疫学調査の結果が出るまで待たなければならないかもしれません。
昨年の今頃、日本政府が従来の年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトまで被曝許容範囲を上げ、子どもにまでそれを適用し避難基準としたとき、非難の声が全国的に盛り上がりましたが、1年経った今もその基準値は変わらないままです。ゴッダード氏の分析は、松崎医師の指摘するような課題点もあるようですが、長期間低線量被曝のリスク、とくに女性や子どもがより多大なリスクにさらされる可能性を示唆する重要な指摘であると思います。また、仮にICRPが使う原爆被爆者のデータを低線量被曝に適用できるとしても、政府はアスベストやダイオキシンに対する基準よりはるかに緩い基準を市民に強要しているとの松崎氏の指摘も注目すべきと思います。

参考リンク

低線量被曝、揺らぐ国際基準

低線量被曝ガンリスクで重要論文: 10ミリシーベルトでガンが有意増加(カナダ・マギル大学チーム)

本サイト原発関係重要投稿集(左側サイドバー)もご覧ください。@PeacePhilosophy

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