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Friday, December 06, 2013

戦争ができるように法律を変える方向性

10月13日と14日、大阪で開催された「九条世界会議」をレポートした北海道新聞の大西隆雄編集委員の記事(11月24日2面掲載)を紹介する。

ここに紹介されている晩年の加藤周一(08年没)の言葉がある。
(防衛、安全保障問題で言えば)日本のすべてが戦争に向かって進んでいる。・・・これが非常に大事なところですが、どういう方角に世の中の変化が動いでいるか・・・ある方角へ向かっている。外国に戦争があって、その戦争の中に日本が参加できるような方角へ法律を変えている。逆に戦争がしにくくなるように法律を変えた例はない、ということです。(06年12月、東京大学)
全国に反対の声が沸き上がり国際的な批判の声も高まる中、12月6日、「特定秘密保護法」が参院を通過し成立した。今こそこの加藤氏の警鐘に耳を傾けるときではないか。明日、12月8日は日本が米英に戦争を仕掛けた記念日である(1941)。12月13日は日本が南京を占領した日だ(1937)。南京と郊外ではすさまじい残虐行為が繰り広げられた。このような歴史的重要な節目も急速なファシズム化、翼賛的な中国敵視の中でかき消されていくのであろうか。戦争を防ぐには過去の戦争から目を背けずその教訓を抱き続けることである。そうではない方向性は戦争への方向性だということを忘れてはいけない。@PeacePhilosophy


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