To view articles in English only, click HERE. 日本語投稿のみを表示するにはここをクリック。点击此处观看中文稿件한국어 투고 Follow Twitter ツイッターは@PeacePhilosophy and Facebook ★投稿内に断り書きがない限り、当サイトの記事の転載は許可が必要です。このブログの右サイドバーにある Contact Us フォームで連絡ください。Re-posting from this blog requires permission unless otherwise specified. Please use the Contact Us form in the right side-bar to contact us.

Tuesday, February 10, 2015

オバマ大統領が、安倍首相と習主席を国賓待遇で招待したことを同時発表―日本メディアの鈍い反応

この投稿は2月11日に加筆修正して再投稿しております。


ブルッキングズ研究所HPより
オバマ大統領が習近平国家主席と安倍首相を国賓として招待すると、スーザン・ライス大統領補佐官(安全保障担当)が2月6日、ブルッキングズ研究所における講演で発表した。この講演はオバマ大統領が5年ぶりに発表した「国家安全保障戦略」の概要を話すものであった。ホワイトハウスのウェブサイトにその講演の全文が掲載されており、その中に招待のことも書いてある。
Remarks by National Security Advisor Susan Rice on the 2015 National Security Strategy
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2015/02/06/remarks-national-security-advisor-susan-rice-2015-national-security-stra

・・・With China, we’re building a constructive relationship that expands practical cooperation across a wide spectrum of issues from global health to non-proliferation, even as we confront real differences over human rights, cyber-enabled economic espionage, and the use of coercion to advance territorial claims.  President Obama’s recent trip to India strengthened another critical partnership that will deliver economic and security benefits for both our nations and the broader region, and help lift up the lives of more than a billion people.  In furtherance of our relationships throughout the region, I’m pleased to announce today that we have invited Prime Minister Abe of Japan and President Xi of China for state visits, and we look forward to welcoming other Asian leaders to the White House this year—including President Park of South Korea and President Widodo of Indonesia.

「今日、我々は日本の安倍晋三首相と中国の習国家主席を国賓として招いたことを発表したいと思います。今年は他のアジアの指導者もホワイトハウスに歓迎したく思っています―韓国の朴大統領とインドネシアのウィドド大統領も含めて。」


Abe and Xi
このことは英語ニュースサイト Japan Today の7日のトップニュースだったので知った(AFP通信)。
Obama invites China's Xi, Japan's Abe for state visits
http://www.japantoday.com/category/politics/view/obama-invites-chinas-xi-japans-abe-for-state-visits

英語で探すと、

ジャパンタイムズには共同通信の英語記事
Abe, Xi invited on state visits to U.S. in spring
http://www.japantimes.co.jp/news/2015/02/07/national/politics-diplomacy/u-s-official-says-abe-xi-invited-to-pay-state-visits-later-this-year/#.VNgFqEc5Cpo

朝日新聞の英語サイトにはロイター通信の記事
U.S. invites Abe, Xi for state visits
http://ajw.asahi.com/article/behind_news/politics/AJ201502070029

毎日新聞も英語サイトに共同の記事
U.S. inviting Abe, Xi for state visits
http://mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20150207p2g00m0in108000c.html

読売の英語サイトでも独自記事が。
U.S. invites Abe to visit Washington
http://the-japan-news.com/news/article/0001915671

NHKの国際報道でも英語で報道されている。
US invites Abe, Xi for state visits
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/20150207_09.html

しかし本語の主要メディアの報道がおとなしいような気がする。報道していないわけではないようだが目立たない。安倍首相は2013年2月に訪米したときオバマ大統領からかなりの冷遇をされたこともあり、この「招待」はビッグニュースになってしかるべきと思う。最後に日本の首相が国賓として迎えられたのは2006年の小泉首相のときであるということを考えても。

日本の知り合い数人に連絡しても「知らなかった」と驚いていた。日本語で探したら、TVでは報道があったようだが新聞で大きな扱いをしてはいないようだ。

日経新聞では
米、日中首脳を招待 対「イスラム国」で連携強化
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM07H1A_X00C15A2MM0000/
(紙面にあったかは不明)

産経は非常に簡単な報道。
安倍、習両日中首脳を国賓で招待、米大統領補佐官
http://www.sankei.com/politics/news/150207/plt1502070009-n1.html

また朝日と読売の報道の仕方は明らかにおかしい。

米、首相に年内の公式訪問招請…習主席も国賓で
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150207-OYT1T50057.html

米、安倍首相の公式訪問を招請 中韓首脳も年内訪米へ
http://digital.asahi.com/articles/ASH272JLZH27UHBI00B.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH272JLZH27UHBI00B

両紙とも安倍首相への誘いを中心としており、「習主席も」「中韓首脳も」としているが、ライス氏の発表によると米国は安倍首相と習主席をすでに招待したと、日中をセットとして言っており、それに加えて韓国やインドネシアの首脳も招待する予定だと言っているのだから、安倍首相と習主席への招待を同等に報じるのが当然であろう。曲がった報道とはいえないか。

(11日追記)日本からの情報では、読売新聞はネット版では英語、日本語で報道しているにもかかわらず紙面では報道しなかったようだ。

8日のニューヨーク・タイムズの報道では「国家安全保障会議のパトリック・ベントレル報道官は、ホワイトハウスは習氏と安倍氏による訪問のための双方に都合のいい時期を調整しているところ」と言っている。この表現では同時期の招待を考えているとは言い切れないが、やはり日中の首脳をセットで扱っている。

この記事では習主席の訪米は later this year (「この後、今年中に」)とされている。すぐにでもということではないが、時期は、今年中いつでもあり得るニュアンスだ。安倍氏は4-5月訪米を調整中と以前から報道されているが、どうなるのか。時期が同時期なのか否かは別として、日中首脳の招待をセットで発表したオバマ政権の意向が注目される。

一つ可能性があるのは、戦後70周年の「安倍談話」で侵略戦争への反省や謝罪がトーンダウンされるのではないかという懸念があるが、米国としては安倍氏がこの「談話」によって中国をはじめとする周辺諸国をさらに怒らせるようなことがないように首根っこを押さえておきたいのではないか。

日本側の鈍い反応について考えられることは、安倍首相の訪米を「(中国敵視にもとづく)日米同盟強化のための訪米」と位置付けて日本国内で宣伝したい意向であろうが、安倍氏の訪米が、米国によるアジア諸国首脳の招待の一環と位置付けられ、しかも中国主席の招待と同列に報じられていることが気に入らず、朝日や読売に見られるような曲がった報道や隠ぺいをしているのではないか。そしてそれがこの件についての政府の姿勢を反映している可能性がある。

@PeacePhilosophy


 

No comments:

Post a Comment