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Sunday, November 05, 2006

(Japanese) Women's Gathering in Surrey on November 4th

2006年11月4日午後、 Surrey で、バンクーバー九条の会の会員を含む、女性たちの会が開かれました。小学校の先生である山本真理子さんがご自宅を開放してくれました。昨年から、「映画日本国憲法」「ベアテの贈り物」を鑑賞したり、「もし地球が100人の村だったら」などを材料としながら、平和やこれからの世界についての話し合いをしてきて、Surrey での集まりは今回で4回目となります。中心になってきてくれた原京子さん、ロバーツ世以子さん、山本真理子さんら意識も高く行動に意欲的な方々によって支えられています。今回の会は13名の参加を得まして、初めての方も多くいらしていただきました。菊野由美子さんと、真理子さんのお友達ユキさんと共に、暴風雨の中運転して、少し迷ったのでかなり遅刻してしまったのですが、真理子さんの家に着いたとき、皆さんはコタツを囲んで懇談されておりました。部屋に入ったときに、何かとても暖かくそして力強い、ポジティブなエネルギーを感じたことが印象に残っています。

今回は、私がこの夏日本に滞在し広島での劣化ウラン兵器禁止会議に参加したこと等を報告する会ということで、大まかな枠組みであったので、とりあえずビデオや写真、資料をたくさん持っていって皆さんの関心の方向に合わせて話を進めようと思っていました。自己紹介で皆さんの関心事を聞いたら、

  • 母親として何ができるかを知りたい。
  • まず知ることから始めたい。
  • 次の世代に引き継ぐものを求めている。
  • 食べ物の安全や自然治癒法に関心を持っている。
  • 自分が何かできることがあれば。

というような声が上がりました。母親である人がほとんどであったことと、教育者も何人かいらしたことから、自己紹介から最近の日本の学校での動向の話が話題になりました。学校での日の丸掲揚・君が代斉唱が義務づけられていること、君が代斉唱時の起立を拒否して処罰を受けたり、「再発防止」のための研修を受けさせられたりすることが起きていること、君が代をちゃんと歌っているか音量をチェックしている場所もある等の情報交換が行われ、カナダのようにもっと自然に国歌や国旗を扱うことができればいいのに日本はそうでないことが残念だという声も聞かれました。自分の国を好きであったり誇りを持ったりするのは自然な感情だろうが、君が代や日の丸といった特定のシンボルを、罰則を伴いながら強制するのはやはりおかしいのではないかという意見が聞かれました。

そこで私の考えを述べたのですが、教育基本法改変案は、「我が国と郷土を愛する」(自民党案)とか、「日本を愛する心を涵養する」(民主党案)など、「愛国心」という言葉は避けて表現していても実のところは愛国心を盛り込んでいます。人間は自分が属する集団に対して親近感や愛情を持つものです。それは家族、サークル、会社、学校という身近なレベルから、もっと大きく、町や市、州、地方、国、「アジア」といった大きな範囲から、もっと広がり地球、宇宙だったりするわけです。それならどうして「愛国心」だけが殊更取りざたされるのでしょうか。どうして私の住むノースバンクーバー市は「愛市心」を市の条項に盛り込み、それが徹底されているか調査したりしないのでしょうか。それは国家が「愛国心」を宣伝することによって得るものがあるからと思います。何だと思いますか?私は、究極的には、国のためなら命を捨てる価値があると思う人々を育てるためだと思います。

この話の流れで、私が8月15日、小泉首相靖国参拝の時間に靖国神社を訪れて撮った写真やビデオを皆さんに見せました。マスコミと警察、重々しい機動隊、参拝者、右翼の人たちでごった返す境内の様子を見せながら、靖国の規定では境内で旗や幟を立てたり政治活動をしたりしてはいけないはずなのに、「日本人は日の丸のもとに結集し天皇陛下を中心に団結せよ!」といった大きな幟を持っている人たち、慰安婦問題はウソだと主張する横断幕を張って主張する人たちは全く警備の対象になっていないのに、首相の参拝に反対する人たちは境内どころかその周辺でさえ行動できないという矛盾を見せました。

最後に、日本のフォトジャーナリストがイラクで取材したDVD「知られざる劣化ウランの恐怖 イラクの子どもたちは、今」を皆で観ました。劣化ウラン兵器の危険については9月28日バンクーバー市内で行った勉強会で話したことをかいつまんで話し、最新のBBCニュースのプリントも配りました。このニュースでは、WHO(世界保健機構)による2001年の報告では、劣化ウラン兵器による健康上のリスクは小さいとしているが、国連の調査に加わった上級研究員の一人は、劣化ウランが癌の原因となることを示した研究が国連の報告では取り上げられったと述べていると伝えています。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/6105726.stm

出席された皆さんからは、情報をたくさんもらった、普段考えないようなことを考えたのでいい頭の体操になった、これからもこういう会を定期的に開いてほしい、今度やる「親子で創る明日の世界」イベントを Surrey でもやって欲しい、といった声が上がりました。山本真理子さんのお子さんが小さい子の面倒を見てくれ、その傍らで女性たちが世界の問題について学び語り合うという世代を超えた力強い会であったと思います。ホストしていただいた山本真理子さん、参加いただいた皆様、一緒に来てくれて貴重な意見をくれた菊野由美子さん、ありがとうございました。女性と母親の力をもっと発揮すれば世界は変えられると実感できた一日でした。

感謝の気持ちを込めて

乗松聡子

PS 今写真のアップロードでトラぶっています。解決次第写真も載せます!

2 comments:

  1. Anonymous8:10 am

    >>話や、CD,写真など、とてもInspiredされました。具体的に今後何がで
    >きるのかはまだわかりませんが、なんにしても、あの会が私の意識に種を植えたのは
    >間違いないと思います。久しぶりに脳が活性化した感じがして、気持ちよかったで
    >す!
    >>究極のゴールは、やっぱり、世界平和だと思う。どんなPathを通ったとして
    >も。私も何かしなくては、そして何かできるかも知れない!と思わせてくれた集まり
    >でした。

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  2. もう一つご感想をいただきました。ありがとうございます!

    「昨日の会の感想ですが、ひとことで言うなら「出席してよかった。」というのが率直
    なところです。劣化ウラン、靖国参拝、教育基本法改正、環境問題に至るまでどれを
    とっても知らないことのほうが多く、目からうろこ状態でした。劣化ウランのビデオ
    が帰宅時間上、見ることが出来なくて残念でしたが、知ることから始めよう!と思っ
    ていたので私の中での大きな一歩だったように思います。これを機会にもっともっと
    実情や真実を知りたいという気持ちが強くなりました。シンプルですがこれが私の感
    想です。」

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