9月9日、10万人以上を集めた反対集会をはじめ県を挙げた反対にもかかわらず日米政府は普天間へのオスプレイ配備を強行しようとしている。16年も前に普天間を返すと言っておきながら、「代替施設」の名目で巨大新基地を同じ沖縄県内に計画し、当然の反対をしたら懲罰のように普天間の「固定化」とオスプレイ強行配備で脅かす。今日森本防衛省は辺野古新基地建設に向けて、事実上「金で知事を説き伏せる」と宣言した(「辺野古移設 防衛相、振興策と一体で推進」『琉球新報』2012年9月30日)。沖縄では普天間基地の大山ゲート(Gate1)、野嵩ゲート(Gate3)封鎖行動に加え佐喜下(Gate2)ゲートも、オスプレイ配備に反対する市民たちに封鎖され、岩国には「岩国からオスプレイを飛ばすな!」という市民たちが集まっている。沖縄の市民団体「カマドゥー小(ぐゎー)たちの集い」の一員、『ウシがゆく 植民地主義を探検し、私をさがす旅』(沖縄タイムス社、2010年)著者の知念ウシ(ちにん うしぃ)さんのコメントと共に、大山ゲート前での行動のビデオを紹介する。@PeacePhilosophy
沖縄の人間がここまで抵抗するのは、単にMV22オスプレイという危険な機種に反対だということだけではありません。歴史的に私たちの命、尊厳、民主主義が軽んじられている、否定されていることへの怒りであり、それを二度と繰り返させない、という意志です。
それを許せば、私たちは自分たちの子孫や他地域の人々への加害者になってしまうことがいやなのです。
映像からは「イッヤーサッサー」という声が聞こえると思います。
これは、エイサーや歌などで用いられる囃し、掛け声です。
あの現場で琉球古来の掛け声を聞くというのは、私には、言霊を感じさせ、あの場、土地、空、精神性、言語を私たちに取り戻そう、というメッセージに聞こえました。この場の勢い、正義は私たちに、ある、という宣言でもあります。
この映像を見た方に望むのは、行ける方は、沖縄ではなく、どうぞ、岩国へ駆けつけてほしいということです。
どうぞ、岩国で風船や凧をあげたり、基地の中に入って、オスプレイにしがみついたりして、沖縄に行かせないようにしてください。
オスプレイは岩国からアメリカに返してください。アメリカにいらっしゃる方は、どうぞ引き取ってください。
知念ウシ
(以下の映像はすべて、9月28日、普天間基地大山ゲートにて。埋め込みが見られない場合はリンクをクリックしてください。)
フェンスにつかまって米兵たちに英語で訴える市民たち。(1分40秒)
No Osprey! I will never give up! I have five grandchildren!
http://www.youtube.com/watch?v=a-KKf74DofA
http://www.youtube.com/watch?v=a-KKf74DofA
上で知念ウシさんが説明している「イッヤーサッサー」 の掛け声が響く。 「言霊を感じさせ、あの場、土地、空、精神性、言語を私たちに取り戻そう、というメッセージ」を聞いてください。1分36秒。
http://www.youtube.com/watch?v=Exai-1QR5fk
http://www.youtube.com/watch?v=Exai-1QR5fk
ゲート前で県警と 対峙する。「暴力やめろ!」の掛け声。ゲート後には基地の警備員、海兵隊員が。お互いに映像を撮り合う緊張の瞬間も。約10分。
http://www.youtube.com/watch?v=yczw_6iTXbo
http://www.youtube.com/watch?v=yczw_6iTXbo
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