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Thursday, June 13, 2013

「憲法は、廃墟にたてた誓いです」-長崎市長の平和宣言起草委員会での言葉



長崎朝鮮人原爆犠牲者追悼碑(2010年8月9日、ブログ運営者撮影)

5月12日投稿「長崎「平和宣言」起草委員会:過半数から出た改憲への懸念を「ひとつの」意見と見なした市長」では漫画家西岡由香さんの報告を掲載しました。今回は続編です。二回目の委員会では市長は従来とは違う姿勢を示したようで、西岡さんは「市長はピースフィロソフィーのブログを読んでいたのではないかしら」と思ったそうです。私は、この委員会に入っている被爆者の方たちの通訳をしたことがあり、その凄惨な体験を知っているだけに、この委員会でのやり取りは涙なしでは読めませんでした。今回のやり取りを読んで思ったのは、長崎の「平和宣言」は、被爆者や、市長、西岡さんのような芸術家、など、多くの市民が何度も顔を突き合わせて議論をたたかわせ、想いを共有することによりできていくプロセスであり、このプロセスを知ることは、結果である「宣言」そのものよりもさらに大切なことなのではないかと思いました。このプロセスを知った上で、8月9日に市長が読む宣言文を聞くとまたその体験もぐっと深まるのではないかと思います。共有してくれる西岡さんに深く感謝します。また、市長の言葉の深遠さに私も感銘を受けました。@PeacePhilosophy


長崎市平和宣言文起草委員会報告


西岡由香


6月8日、今年2回となる平和宣言文起草委員会が開かれました。

被爆者の女性はマイクを握って開口一番

「安倍総理は9条を変えようとしていますが、いかなる理由があろうとも9条は保持するべきです」

「被爆者の話を聞いてくださる若者の中に、9条がなくなったら戦地に行かなきゃならない人たちがいます」。

被爆者の男性も第一声で

「憲法が変えられたら、戦争ができる状況にもっていかれるのではないか。9条を守るような文言を」

3人の被爆者、そして13人の委員のうち7人が憲法について言及したのです。

委員の意見がひととおりすんだあと、いつもはあまり意見を言わない市長が「私の意見ですが・・」と前置きして

「原点から考える、ということが大事だと思います。過去、人類は原爆投下という、やってはいけないことをしてしまった。あやまちを繰り返さない。そのために、過去に立てた道しるべを確かめなければなりません。憲法は、廃墟にたてた誓いです。」

どうしたんだーー!市長が護憲派みたいなこと言ってるーー!

他の委員も「原点という普遍的視点からなら、憲法の記述も(ときの政権に左右されず)違和感なく入れられると思う」と共感の意見が相次ぎました。

事務局案には「福島の復興を支援」という一文が入っていましたが、これには13人中8人が反対。

「福島はまだ苦しんでいる。復興支援でなく連携。原発に依存しない、再稼働にくみしない、という姿勢を見せることが大事」

「長崎・広島が原点なら福島もまた原点」「もっと人間の視点で」など。

核保有国や日本政府への要望など色々意見が交わされましたが、「若者に核保有の是非を考えてもらおう」といった議論のとき、被爆者の女性がもどかしそうに強い口調で

「過去に目をつぶらないでください。私たち被爆者は、戦後ゴミをあさり、真っ暗闇の中で、明日は死のうか、と思いながら…それも一年二年じゃない…暮らしてきました。こんな生活は私たちだけで十分です」。

被爆者の言葉は重い・・

原発事故後の福島で、いまも「真っ暗闇」の中にいる人々はどれほどおびただしい数にのぼるのだろう。

「原発事故はスローモーションの核戦争だ」と書いたアメリカの記者がいました。

原爆被爆から68年たっても、人類はひとたび放たれた核物質や放射能を制御するすべを持たない。

どうしたら良いのか、日本被団協の今年の特別決議の一文が、その答えを明確に言いきっています。

「唯一の方法は、それらを全面廃棄することしかありえないのです」。

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