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Sunday, September 14, 2025

関東大震災朝鮮人虐殺102年茅ヶ崎 追悼と講演の集い The Kanto Massacre 102nd Anniversary: Memorial Gathering and Lecture by Professor Kim Puja

 関東大虐殺の追悼式は、東京、埼玉、神奈川、群馬、千葉など各地の虐殺現場で開催されていますが、今年は茅ヶ崎で初めて開催されました。私は呼びかけ人の一人となりビデオメッセージで参加させていただきました。UPLANによる追悼式の動画と、メッセージの本文をここに共有します。

 

関東大震災朝鮮人虐殺102年茅ヶ崎 追悼と講演の集いへのメッセージ

きょうわたしは、セトラーコロニアル国家であるカナダの一部、バンクーバー市にいます。この地は、先住民族のムスキウム、スコーミッシュ、ツレイワトゥッシュというネイションの、伝統的な土地の上にあります。

この地にはカナダと先住民族の間の正式な取り決めもなく、奪われた土地とも言えます。

震災後、関東全域で流言を流し、軍隊、警察、民衆が、約6700人かそれ以上といわれる朝鮮人を惨殺しました。

800人にも及ぶと言われる中国人、さらに、日本人の社会主義者や、朝鮮人と誤認された人たちなども殺されました。

背景には日本による朝鮮の植民地支配と、3.1独立運動など抵抗運動に対する弾圧がありました。

関東大虐殺は、朝鮮民族の構成員を意図的に敵視し、大量に殺害したことで、まぎれもなくジェノサイドと言えると思います。

ジェノサイドといえば、私の住むカナダも少なくとも二つの意味で当事者です。

ひとつめは、カナダによる、先住民族に対するジェノサイドです。

カナダ政府とキリスト教会は、19世紀半ばから20世紀後半にいたるまで、先住民族の子どもたち約15万人を、全国に140箇所ほどあったインディアン・レジデンシャル・スクールという強制同化施設に送り、そこでは精神的、肉体的、性的虐待が横行しました。

6000人かそれ以上の子どもたちが命を奪われたと言われています。

カナダ政府は今世紀になってからサバイバーへの謝罪と補償を行い、真実と和解委員会を設置しました。

カナダ議会は、22年、インディアン・レジデンシャルスクールを「ジェノサイドであった」と認めています。

また、先住民族の女性が失踪と殺害の被害者になる事件が何千件も起きていて現在も繰り返されています。

これらについても政府が委託した独立調査機関は「ジェノサイド」であったと結論づけており、カナダ政府もそれを受け入れています。

ふたつめは、米国や欧州諸国と同様、カナダは、イスラエルがパレスチナで行っているジェノサイドに加担してきています。

カナダは、イスラエル占領地の治安部隊に協力しています。

カナダ人の若者をイスラエル軍に入隊させています。イスラエルを支援する団体が政府の補助金を受けています。

カナダ政府は、人道危機であるとしながらも、イスラエルの戦争犯罪を糾弾することもなく経済制裁をすることもありません。

イスラエルを批判する運動を「ユダヤ人差別」だとレッテルを貼り、弾圧することも多々あります。

このようにカナダは現在進行形の2つのジェノサイドの当事者であるといえます。

9月1日にはここバンクーバーでも、日系やコリア系などの若者たちが中心となって、関東大虐殺の被害者を記憶するメモリアルが開催されました。

地元の教会の牧師、イム・テビンさんは、おじい様が関東大虐殺のサバイバーであるということを話してくれました。

今回、天野秀明さんに、6月28日の茅ヶ崎虐殺のフィールドワークの動画や資料をいただき、私も、茅ヶ崎の虐殺について学ぶことができました。

茅ヶ崎で殺された朝鮮人の方々は、2023年にカンドクサンさんが発見された資料で、5人の方の殺されたときの状況とお名前がわかり、その前にわかっていた2人と合わせ、現在のところ7人の方が殺されたことが確認できていると聞いています。

調査されている皆さんが言うように、実際はもっと多かったと思います。

9月3日の午前2時頃、茅ヶ崎のじっけんざか十字路で殺された25才のハ・ユハクさん、同日午前10時ごろ、ほんそんの鉄道線路で殺された、キム・ガリャンさん、キム・ポンゲさん、キム・チェヒさん、キム・キーマンさん。

当時日本にいた朝鮮人は若い独身男性が多かったと聞いています。

おそらく、この方たちのご両親は、日本にいる息子さんの帰りを待ちわびていたでしょう。

解放までの22年間、待ちわびていたでしょう。解放後も、ご自分たちが亡くなるまで待ちわびていたでしょう。

祖国から遠く離れた場所で、こんな残酷な殺され方をしたのに、当時警察はろくに捜査もせず、犯人たちがなんの代償も払うこともなくその後ものうのうと生きていたかと想像すると、ご遺族の無念や怒りはいかほどであったろうかと思います。

ご遺族が息子さんの死の状況を知らずにこの世を去られたとしても、その不安や無念や悲しさは想像することもできません。

いまだに事実認定も、調査も、謝罪もしていない日本政府の人間たちは、自分たちの息子が、きょうだいがやられたらという想像さえ働かせることができないのでしょうか。

きょう、心から、被害者の方々とご遺族の方々への追悼の気持ちを伝えたいと思います。

そして、日本政府と日本社会が、この歴史上最悪のヘイトクライムに向き合い、事実を認め、真相究明し、責任を取ることを求めたいと思います。

真相究明に取り組む、神奈川実行委員会、茅ヶ崎の会の方々の、真実と正義のための活動に深く感謝し、連帯したいと思います。         乗松聡子 





Sunday, August 17, 2025

敗戦80年のNHK報道 NHK Reporting of the "80th Anniversary of the End of the War"

 8月15日は日本にとって敗戦80周年でした。この日の日本の報道をみながら連続投稿しました。タイポを直した上で再掲します。

8月15日のNHKニュース9の「終戦80年特集」をみてあらためて日本の歴史認識の歪みを感じた。

「ニッポンが戦った先の大戦。戦没者は、およそ310万人に上りました」と言ってる。「先の大戦」と日本政府やメディアがこういうときは概ね、1941年12月8日に日本が対中国侵略戦争続行のため、東南アジアや太平洋の米英などの植民地を攻撃して始まった3年8カ月の侵略戦争を指している。これによって1931年以来続いていた日本の対中国侵略戦争が欧州側で1939年以来続いていた第二次世界大戦に組み込まれた。「ニッポンが戦った」って・・・なんか「先の大戦」が真空状態から湧いてきて、それになぜか日本も参加した、みたいな言い方。日本が仕掛けた戦争だろうが! 昨日も言ったが「310万人」という日本人の死者数(これも推定にすぎない)だけを使い、大日本帝国が殺した何千万もの人を完全に無視している。
いきなり冒頭で天皇の言葉に注目してたから 何かと思ったら、「語り継ぐ」という言葉が入った!ということだった。何を?と思ったら「戦前・戦後の苦難を今後とも語り継ぐ」んだって。そもそも戦没した310万人の日本人しか対象にしてない「日本人ファースト」式典だから、「語り継ぐ」のも日本人の「苦難」を語り継ぐっていうことなんだろう。この日本の自己被害者化を上塗りするような言葉がそんなに素晴らしいの?
靖国神社のおぞましい風景。
閣僚からは小泉農水相と加藤財務相が参拝。恥を知れ。小泉の靖国参拝は約20年前の父親のコピペ。おそらく歴史も知らないし何にも考えてない。石破は式典で「反省」と言ったと評価されてるが、玉串料納めたと。これで「反省」とやらは、ちゃらになる。保守支持層のための内向きの行為と言う人もいるが、被害国にとってはそんなことドーデモイーことだ。
言わされてる学生に罪はないので顔は隠す。知覧の特攻記念館でのスピーチとのこと。「特攻隊員の方々が必死につないできたいま」????意味もわかんないが、よくある「先人たちの犠牲があったから今の平和がある」論だろう。特攻隊員にされて殺された若者たちは、生きていたほうが良かったに決まってるじゃないか。「殺されたから今がある」とか因果関係ゼロのレトリックで戦争や殺人を肯定しちゃだめ。こういう考え方を若者に植え付けるのはダメ。

「当時」???🤣🤣🤣 対米従属の一方的な報道しかせず、毎日中国に対する戦争を煽っているメディアが何をいうか(NHKだけじゃない、日本の主要メディアは全部そう。)「終戦80年」戦争は一国じゃできない。せめて日本と闘った国々、日本に被害を受けた国々の人たち、この「終戦の日」を「解放の日」「戦勝の日」ととらえる国々の声とか少しでも拾わないのか。