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Wednesday, February 20, 2008

(Japanese) ホワイトロックの会 2007年12月の報告

This is a belated report of the White Rock meeting in December, 2007. The topic is the current Japanese education, with a guest speaker Misako Iwashita.

この日は、降りしきる雪の中を9名の方が集まり、積もる雪も解けそうな長時間に及ぶ熱い討論会となりました。ゲストスピーカーに岩下美佐子さんをお迎えして、日本の教育についての様々なお話を伺いました。

<岩下美佐子先生プロフィール> 大阪で中学校の社会科教師として、35年間働かれた。ご自身で教師は天職だとおっしゃる岩下先生は、社会科の授業を通して生徒に「生きる力」を培うことを信念として教員生活を送られてきた。夜中でも、連絡があれば生徒指導のために飛び出して行くというくらい、教育のため、生徒のために全力投球されてきた。退職後は地元で九条の会を発起し、一年間で会員300人名にまで持って行くという、すごいパワーと信望を兼ね備えた方である。英語の勉強のためにご主人(一足先に日本に帰国)と来加、現在お一人で英語学校に通いながら、日本の現代史の勉強会を開いておられる。

*日本の学校の現状 違いを認めない、外れることを許さない、個性を認めない、また個性を認めないことを強制する今の学校や社会。子供たちの大変な社会は、今の大人の社会を映したものである。そんな中での岩下先生のモットーは、”出すぎた釘は、打たれない”。(これは、目からウロコの落ちるような格言でした!) 新しい教師にも、生徒たちにも、そのことを伝えてきた。 現在、校長によって教師が5段階評価をされるようになった。この評価は、給与や退職金などにも反映する。かつては、現場の教師に力があったが、今は校長や教育委員会によってさまざまなことがコントロールされつつある。

*メデイアによる世論コントロール かつて組合の強かった国鉄は、メデイアを通して叩かれ、世論がコントロールされて、JR民営化となった。郵政民営化についても同じことが起きた。現在は、教師がメデイアによって叩かれる標的となっている。指導要領に「君が代」が盛り込まれてから、要領がまるで法律のように扱われるようになってきており、軍国化へと進みつつあると感じる。

*3%のエリート作り? かつての日本の学校は、生徒全員をあるレベルまで到達させようとしていた。そのために、教師たちはがんばってきた。それゆえ、教育のスタンダードが高かった。みんなができるようになるまでやろうというモットーだった。現在は、アメリカ式教育が導入されつつあり、教育委員会の一員の「3%のエリートを育てれば良い、あとの人々はおとなしく働いてくれたら良い。」との発言もあったという。「ゆとり教育」の名のもとに、教科内容は簡素化され、学習時間も短縮されており、ますます教育は薄いものとなってきている。義務教育(公立校)のベースの厚さが、これまで日本の文化レベルを上げてきたのに、今後は、公立校以外の私立校や、塾による私立教育に頼ることになってくる。全て国民は教育の機会均等と憲法に謳われているのに、そうでなくなってきている。          

*          *           *

驚くような日本の教育の現状です。 参加者の中からも、”カナダに来てから、カナダ人から日本人として好意を持たれ、誇りに感じている。どうしてその根源である教育内容を変えることがあるのか。”という、意見がありました。日本人として、日本の現状を知り、これからのことを一人一人が真剣に考えて行動していかねば、取り返しのつかないことになってしまうのでは.........という残念な状況にあることを皆さんにも是非お伝えしておきたいと思います。

岩下先生は、「バンクーバー九条の会」を通して乗松聡子さんや菊野由美子さんと出会い、聡子さん主催の「どんぐり会」のメンバーを中心としたグループで、日本の近代史の勉強会を定期的に開いていらっしゃいます。これまでまったく知らなかった日本の歴史を涙を流しながら学ぶ、本当の意味での生きた歴史の勉強会(菊野由美子さん談)だということです。岩下先生ご自身も、「人の生き方を変える歴史の授業」をライフワークとして、この勉強会に取り組んでおられるそうです。 この日、これらのことを熱く語ってくださった岩下先生のお人柄を通して、私たちも大きなパワーを分けていただいたような気がします。「私も中学生の時にこんな先生に出会っていたら良かったなあ。」と、思います。岩下先生ご自身の生きる姿勢が、生徒たちや私たちに大きな力として働きかけてくるのでしょう。真実を見極めて、信念を持って進んでいくことは、ちょっとがんばれば誰にでもできることなのかもしれません。

雪の中、わざわざホワイトロックまで来てくださった岩下美佐子先生、菊野由美子さん、どうもありがとうございました。 それでは、この一年も良い年となりますようにお祈りしています。

2月の会については、追ってお知らせいたします。  

                               世以子・京子・真理子 

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