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Friday, May 02, 2008

9条ピースウォークレポート パート2

                    Peace Journalist  菊野由美子

    翌日4月26日、午前7時からイエズス会黙想の家の礼拝堂でミサが行われた。ここでも、信仰の違いの壁を越える瞬間を垣間見た。ミサの最後に、イエス・キリストの肉とされるパンのようなものが、神父様より洗礼を受けている信者さんに渡された。そして洗礼を受けていない参加者は、一人一人に神父様より祝福の言葉をかけてもらう。そうすると、お坊さん方は躊躇することなく立ち上がって神父様の前へ行き、神父様は両手をお坊さん方の頭へかざし、短いお祈りをされていた。我々も自然な流れでその後に続いた。後に、日本山妙法寺の加藤上人にその時の自分の感想を述べると、「私たちは多くの教会やモスクでも受け入れてもらっている経験がたくさんあるので抵抗はなのですよ。このピースウォークでも叩きつづけているこの太鼓の音はね、閉じている扉を開くのですよ。」と日焼けされた
お顔でにっこり笑われた。





    8時30分に出発し、ハイランドさくら道という閑静な住宅街を抜けて逗子駅に到着。
ここで逗子・葉山9条の会と合流した。歓迎セレモニーでは、トランペッター歴51年の松平晃さんによる「千の風になって」や、春らしい曲が披露された。松平さんは、平和や環境活動などのイベントで長年トランペット演奏をしながら人々の思いをつないできた。今年10月には、カナダ、バンクーバーでの演奏も予定されている。



   太鼓、ほら貝、トランペットにギターなどの音色が溶け合いながら一行は横須賀池子米軍居住地前まで来た。ゲートに仕切られた向こう側の世界は、我々の営みと何が違うのだろうか?そして、何がこのような境界線を作ってしまったのだろう?と悲しい気持ちになりながら、ゲートへ向けて、手を合わせてお辞儀をしてその場を後にした。





    この日のお昼は、逗子・葉山九条の会会員の愛 路子さん宅でいただいた。豚汁、おにぎり、コロッケ、手作りコーヒーゼリーなどのおもてなしは、心と体に安らぎを与えてくれた。しかも豚汁のネギは、京都の「九条ねぎ」を使っていたほど9条への想いは深い。


    次の休憩地、横須賀中央公園でシャボン玉の歓迎を受け、ここから風船を手にした子供連れのお母さん方も加わり、ヴェルニー公園へと向かった。このヴェルニー公園からは、イージス護衛艦「きりしま」や、米軍の潜水艦2隻が停泊している様子が見えた。テレビのニュース映像からでは、このおどろおどろしさを感じ取ることはできないだろう。



    夜は横須賀総合福祉会館で交流会があり、原子力空母の母港化を阻止活動や、2年前、米兵に奥様を殺害されたご主人の痛切な胸の内を直接聞き、米軍施設を抱える町の悲鳴に圧倒された。しかし、彼らはあきらめずに戦っている。我々にもできることがあるはずだ。その後、横須賀九条の会のご婦人方による、旬の食材を使っての夕食でもてなされた。



    4月27日、8時30分、宿泊先の船越教会を出発し、追浜公園で横須賀、横浜のメンバーと合流する。今日はそこから約24kmの長いウォークが始まった。途中の夕照橋前では、約100名の列になり、横須賀地区から横浜地区へと引き継がれた。横須賀地区実行委員長の岡本さんに、大役を無事終えられた感想を聞いてみた。「とにかく楽しかった。このピースウォークは今まで交流がなかった横須賀地域の4つの九条の会と、横浜の九条の会をつなげてくれた。もう今はみんな顔見知りです。」とこの9条ピースウォークのキャッチフレーズの一つでもある「つなげる」が実現していることを語ってくれた。
   広い団地の並木道、交通量の多い産業道路や様々な店、レストランやカフェが立ち並ぶ道を、沿道の方々に手を振りながら歩いた。その沿道の人に、ピースウォークのメンバーが9条世界会議のチラシを配った。目的地の横浜スタジアム側の大通り公園までただひたすら歩いたのだが、強力なサポーターが常に私にエネルギーと楽しさを与えていてくれた。それは、9条の公文をキルトで作成した美しいタペストリーを掲げながら歩いたからだ。このキルトの作品は、横浜9条の会の日高桂子さんが楽しく9条を伝えるためにひらめいたアイデアだ。写真からも分かるように、日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語、フランス語の作品がある。日高さんの穏やかで、明るく、愛情溢れる人柄が伝わり、このキルトの九条をまじまじと見ていく歩行者や、ドライバー、そして、護衛の警察官も「これは作ったの?すごいね。」と注目を浴びていた。私はバンクーバーにいたときからこのキルトで九条の存在を知っていて、日高さんと実物のキルトとともにウォークしている自分がうれしかった。その夜、
交流会が行われた紅葉坂教会にも飾られ、スピーチや歌のパフォーマンスが教会の淡い光と共に、このキルトのやさしさに包み込まれるように楽しく流れていった。

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