It has been reported that Japanese Defense Minister Kitazawa Yoshimi said on January 18 that during his meeting with US Secretary of Defense Robert Gates on January 13, Gates pressured him to decide whether the "Futenma replacement facility" airbase to be built in Henoko was going to be the V-shape or I-shape, as soon as possible. Nowhere in the MoD report of the bilateral meeting or in the text of Gates/Kitazawa joint press conference afterwards indicates Gates said such a thing. If he said something as important as this, why did Kitazawa or MoD not announce this earlier? Why did they not include this issue in the report of the meeting or in the joint press conference? It is impossible to believe.
ゲイツ国防長官の来日のときの報道について書いたばかりだ。そうしたら今日、こういう報道が出た。
琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-172466-storytopic-53.html
米国防長官、V字かI字か決定要求 防衛相「沖縄を頭越しにせず」2011年1月18日
【東京】北沢俊美防衛相は18日の記者会見で、米軍普天間飛行場移設で13日にゲーツ米国防長官から、名護市辺野古への新施設をV字案かI字案か早期に決定するよう求められたことを明らかにした。その上で「沖縄がまだ県外国外と言っている中で、日米で辺野古崎の移転の形容や位置を決定する時期には至っていない。沖縄を頭越しで日米だけで決めるような稚拙な対応はしない」と述べ、沖縄側の理解が前提だとの認識を強調した。【琉球新報電子版】
毎日放送も。
防衛省のウェブサイトでは、会談の概要を以下のように記している。会談後の共同記者会見については前の投稿に記した通りだ。ゲイツ長官は13日の会談後の記者会見で「日本のlead (指導・指示・リード)に従う」と2度も言っているのに日本のメディアは報道しなかったことを記した。それにも関わらず、13日の会談でゲイツが北澤にV字かI字かどっちかに早く決めろなどと言ったことは考えられるか。防衛省が発表した会談の概要にもそんなことは触れていないし共同記者会見でもそのような話をした気配は全くなかった。ゲイツが去って何日も経ってどうして北澤は突然こういうことを言いだすのか。仮にこれが本当だとしたらどうしてここまで大事なことを、この会談の概要や共同記者会見で全く触れなかったのか。おかしすぎる。ゲイツが本当にこういうことを言ったと、信じろと言われても無理である。ニューヨークタイムズ等でもゲイツが柔軟路線に変更したという報道が流れて、それが日本の人に伝わると困るので、「実は会談でV字かI字かどっちかにしろとプレッシャーをかけられた」とうそぶいたのではないか。「沖縄を頭越しにせず」とか、沖縄を米国からかばっているようなことを言っているが、このゲーツからの「V字かI字か」の問いが嘘だったとしたら、沖縄に配慮しているふりをしながら、でっち上げた「米国の圧力」を利用して辺野古基地建設を推進しようとしているということにならないか。もちろんこれが嘘であるというのは推測でしかない。しかし、最近の米国の「圧力」的な発言はすべて日本の政治家や官僚を通じて「こう言っていた」という形で入ってくるだけである。証拠を示してもらわないと到底信用できない。
もう一つ注目してほしいことがある。下記の防衛省の北澤・ゲイツ会談の概要「3」を見てほしい。
3 在日米軍駐留経費負担(HNS) HNSの包括的な見直しで合意に至ったことを歓迎した。
と書いてある。通称「思いやり予算」を含む日本政府の米軍駐留費経費負担を「包括的に見直す」と言っているのである。「合意に至ったことを歓迎」とまで書いている。これはどちらかが言っているのではなく、二国間で合意されていることなのだ。これが報道されていないのもおかしい。
以下、防衛省ウェブサイトの北澤・ゲイツ会談の概要。
日米防衛相会談の概要
http://www.mod.go.jp/j/press/youjin/2011/01/13_gaiyou.html
平成23年1月13日
防衛省
平成23年1月13日、北澤防衛大臣とゲイツ米国防長官は、防衛省において会談を行ったところ、概要次のとおり。
1 地域情勢への対応 北澤大臣から韓国訪問の概要について、ゲイツ長官から中国訪問の概要についてそれぞれ説明。北澤大臣から、延坪島砲撃事件等を踏まえ、朝鮮半島の安定のために、日韓及び日米韓の防衛協力が強化されることが重要と述べた。ゲイツ長官からは、北朝鮮が、更なる挑発行為をせず、真剣に交渉を行うことを示すことが必要だと考える旨の発言があった。中国については、北澤大臣から、責任ある国際社会の大国として協調的な行動をとるよう、引き続き国際社会全体で働きかけていくことが重要であるとの認識を表明。
2 日米同盟の深化 本年の総理訪米時に、安全保障分野においても、日米の共通の戦略目標の見直しやこれを踏まえた今後の日米防衛協力の方向性についての基本的な考え方を示せるよう、日米同盟の深化について協議を加速させることで一致。
3 在日米軍駐留経費負担(HNS) HNSの包括的な見直しで合意に至ったことを歓迎した。
4 在日米軍再編 北澤大臣より、普天間飛行場移設問題について、総理訪沖をはじめとする沖縄への説明努力や負担軽減のための施策の積み重ねなど、昨年5月の日米合意の実施のための政府を挙げた取組について説明。ゲイツ長官は、普天間飛行場の移設問題との関係で、日本国内の事情が複雑であることを理解した上で、ロードマップの実施により、何千人もの海兵隊が沖縄から移転し、施設等が返還されることは、沖縄の方々にとっても大きなメリットである旨述べた。
航空機訓練移転について、北澤大臣から、航空機訓練移転を拡充した上で移転先としてグアムを追加するため、現在行われている協議を推進したい旨述べた。
5 BMD 北澤大臣より、先月閣議決定された新中期防におけるSM-3ブロックⅡAの取扱いについて説明、生産・配備段階への移行については今後の開発の進捗状況等を踏まえて判断することになるが、生産・配備段階に移行する場合に備え、第三国移転など今後の課題について日米間で検討し、本年中を目途に結論を出すこととしたい旨述べた。
ゲイツ長官より、第三国移転は有意義であると考える旨発言があった。
(了)
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