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Saturday, November 23, 2013

特定秘密法案は報道を、市民運動を潰そうとしている: フォトジャーナリスト山本英夫

11月21日。特定秘密保護法案に反対する市民たちにより全国で集会が開かれました。沖縄在住の写真家、山本英夫氏がこの日、仲間に宛てたメールでの呼びかけを、許可を得てここに転載します。@PeacePhilosophy 


親愛なる皆様

今、特定秘密法案反対の活動に精一杯とりくまれているでしょうか。東京ではこの時間に反対集会が1万人が参加して行われているようです。誠にご苦労様です。

皆様は壺井栄の「24の瞳」を読んだことがありますか? こどものことを思う先生が「忠君愛国」に反すると校長から諭され、脅され、何もいえなくなる話しです。1930年代から40年代のお話です。この時間の流れの中で、子どもたちは、「万歳」の歓呼の中で、出征していきます。そして何人もが戦死します。

今、再び私達は、そうした時代を迎えているようです。

特定秘密法案は、国(外務省、防衛省、警察庁等)が、「秘密」とすれば、何が秘密であるかさえ隠匿したまま、取り調べ、裁判にかけることができます。報道や市民は、自主規制させられ、世論誘導されていきます。

この法案は防衛(軍事)秘密をメインターゲットにしています。基地の島である沖縄は、特定秘密だらけになるはずです。基地の方角を見ること自体が、「怪しい奴」になります。基地建設反対でどんな工事が進んでいるのかを視認するだけでも「秘密」。先日は自衛隊が大規模な島嶼奪還訓練を沖縄等で行いましたが、こうしたことを観察し、暴露することが「秘密」、事故を起こしても「秘密」。
何しろ日米地位協定の細目が「秘密」にされてきたのです。米軍の行動の自由のためならば、最大限便宜を図る協定だからです。これを暴露したのが琉球新報でした。
嘉数高台から見た普天間基地(12年12月)
撮影 山本英夫

政府は、こうした沖縄の報道を潰したいのです。私のようなフォトグラファー、フォトジャーナリストを目の敵にしているのです。市民運動を潰したいのです。

11月15日午後2時間にわたって、辺野古の低空をCH53大型ヘリが飛び回りました。特に沖縄工業高等専門学校の上にあるヘリパッドを使うものだから、その騒音たるや凄まじいものです。授業はまるで音がかき消され、成り立ちません。高専の上だけで、20分×3往復=60分ですよ。私はこれを2時間追いかけて撮影していましたが、つくづく分かったことがあります。軍隊・兵隊は遠慮とか配慮しないのです。他人の授業や暮らしなど埒外なのです。そんなことしていたら戦闘で負けてしまうから、相手を先ず殺すのが任務ですから。

彼らは、こういうことを知られたくないのです。極単純なことですが、これが軍隊の本質です。

私はこの法案が成立しても従来のスタンスを変えません。それが現場での闘いですから。

ですからお願いがあります。皆様もこの法案が成立しないように最大限がんばってください。またもし成立しても、いっそう彼らの狙いを見定めてください。監視してください。どこで誰が弾圧されても共に反対の声を大きくあげてください。関連して悪法がまたでてくるはずです。そのときは今回以上に反対の声を大きくしていきましょう。辺野古に新たな基地を押し付けないでください。

戦争のない社会を求めて、人権と民主主義を諦めないで生きていきましょう。

山本英夫

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山本英夫(やまもと・ひでお)/フォトグラファー(自然写真・報道写真)
1951年東京生まれ世田谷育ち。1989年5月沖縄に初めて訪れ、それ以来基地の島沖縄を撮りつづけてきた。昨年、「復帰40年」の365日の3分の1を沖縄で過ごした。撮るべきところが多く、また経済的な負担も大きく、遂に去る10月から沖縄島名護市に居を移した。“人と人が繋がって、人が自然と繋がって”をモットーにこれからも歩みたい。撮ること・観ること・考えることが、「特定秘密」に組み込まれることを拒否する。これまでに沖縄関係の写真展を5回開催し、13年5月に東京で行った『命どぅ宝。海よ、森よ、暮らしを』を11月に新潟でも開催した。近々に名護でも開催予定。絵葉書『沖縄・辺野古』シリーズが3種、『与那国島ー大海原から繋がる島』がある。何れも9枚組み、各600円。

フォトグラファー・山本英夫のページ 

2 comments:

  1. おにうちぎ9:14 am

    特定秘密保護法案が権力の悪行を隠すための悪質のものであり、歴史に対する国民に対する侮辱であることを、さまざまな角度から論じる記事は多い。それはそれで価値がある。
    しかし各論者のサイトにアクセスするのは、ほぼ同質の意見の持ち主が主なメンバーであろう。これを拡散することを筆者たちが求めるが、拡散相手もまた、しばしば同傾向のメンバーであろう。
    これがより広い、これまで関心がない、あるいは薄い人たちの層に拡散するうえで、ブログが影響力を持つにはどうしたらよいのだろう。
    この法案について目指すべきWHAT(廃案)やそのWHY(実質改憲は認められない)はわかるが、HOWもまた書いて欲しいと思う。

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  2. かのまた12:03 pm

    おにうちぎ様のコメント、

    >しかし各論者のサイトにアクセスするのは、ほぼ同質の意見の持ち主が主なメンバーであろう。これを拡散することを筆者たちが求めるが、拡散相手もまた、しばしば同傾向のメンバーであろう。
    >これがより広い、これまで関心がない、あるいは薄い人たちの層に拡散するうえで、ブログが影響力を持つにはどうしたらよいのだろう。

    その問題が全く大きいと思いますが、この解消は実は全くカンタンで、拡散者が、身近な自分の周囲に広めればいいんじゃないですかね。同意見の人が集まりやすいツイッターなどだけでなく。

    SNSでも、mixiなどはマスコミがつくり出す何事も無い空気そのまんまを体現しています。モノを言いづらい空気、いわば社会の縮図です。そんな場で、こうした話題を書く人が増えれば、一気に変わる可能性があるのでは? 一人が懸命に言い続けてもスルーされますが、そんな人が周囲に、2人、3人と増えてくれば、耳を貸してくれるんじゃないでしょうか。

    無関心・無言・無行動な人に向けて発信する。それを、一人ひとりがやれば、変わるのではないかと思います。

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