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Thursday, March 24, 2011

福島原発の現状とリスク: 元東芝原子炉設計者 後藤政志 Former Reactor Engineer Dr. Goto Masashi Explains Fukushima Situations and Risks

「わかりやすい」と評判のいい、後藤政志さんの院内集会での講演(30分)を紹介します。

「福島原発の現状をどう見るか」
 3/17(木)の緊急院内集会(参議院会館)での、
 元東芝の原子炉格納容器設計者で工学博士の後藤政志さんのお話


後藤さんは、避難させるときに理由も言わず、「念のため」と言いながらどう「念のためなのか」も言わないのはおかしいと訴え、可能性は低いが起こる可能性が少しでもある危険性をしっかり把握しておく重要性を強調した。

「今後予想される危険」(1)として、
  • 原子炉の冷却ができないと炉心が溶融して原子炉の中に溶融物(デブリ)が落ちる。
  • さらに冷却ができないと原子炉容器の底が抜ける。
  • 溶融物が格納容器の床を突き抜けコンクリートと反応し大量の水素ガスを出す。
  • この段階で格納容器が破損するので外部に大量の放射性物質が放出される
「今後予想される危険」(2)として
  • 冷却に失敗すると、事故の進展にともない水素爆発、水蒸気爆発、あるいは、再臨界が起こり得る。
  • 大規模な爆発現象をともなうと、大量に放射性物質が飛び出し、チェルノブイリのようになる。
  • 爆発を起こさない場合には、徐々にではあるが放射性物質が外部に出続ける可能性がある。
 ということであった。あり得ることにも、いろいろなメディアで上でありとあらゆる人たちが発言して見解も一致しないようであるが、まずないであろうが、起こる可能性はあるというシナリオを想定しておくことはやはり大事であると思う。この講演からもう一週間が経っている。今日(日本時間25日)、保安院からは、建屋タービンで3人が被ばく負傷した3号機の原子炉が損壊しているとの報告があった。詳細はこれから明らかになるのだろうが、「予想される危険」の一部はもう起こっている可能性があるのではないか。

PP

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