On January 5, 2007, Ms. Fumie Tsuruta introduced us to the world of EM, or Effective Microorganisms and how we can recycle kitchen waste using EM to create rich and healthy soil for organic farming.
EM was developed by Professor Teruo Higa of Ryukyu University. For a more detailed description EM in English, go to the paper
"BENEFICIAL AND EFFECTIVE MICROORGANISMS" presented by Dr. Higa and Dr. Parr.
2007年1月5日、鶴田文江さんに「EMを使った生ごみリサイクル」の説明をいただきました。悪天候の中、7人の女性(といつものように何人来たかわからないくらいの子供たち・・・)が参加し、毎日出る生ごみを豊かな堆肥に変えていく魔法のような方法について学びました。写真は鶴田さん(左)の説明に真剣に聞き入
る参加者たちです。この会は、昨年11月に行った「親子で創る明日の世界」で子供たちに環境について教えてくれた石本さゆりさんが鶴田さんとお話して企画してくださいました。
EM とはEffective Microorganisms (有用微生物群)といって、微生物学など何も知らない自分はこの言葉を聞いただけで頭がクラクラしてくるのですが、学問的に理解していなくてもとにかくやればいいのよという鶴田さんの励ましもあり、学んでみようという気持ちになりました。
EMは、琉球大学の比嘉照夫教授によって開発されたもので、当日鶴田さんが持ってきてくれた、(
株)EM研究所が発行した「
Eco Pure Mini - EMを知らないあなたに」によると、世の中にある「善玉菌」と「悪玉菌」のうち、「善玉菌」を集めたものということです。納豆やチーズ、味噌やお酒など、発酵食品は、食物が「善玉菌」によっておいしく変容した形で、逆に「悪玉菌」にやられると、いわゆる「腐敗」という現象になるのです。EMに利用されている代表的な善玉菌として、「光合成細菌」photosynthetic bacteria, 「酵母」yeast, 「乳酸菌」lactic acid bacteria 「放線菌」ray fungi, 「糸状菌」 filamentous fungi といったものがあるとのことです。EMは農業においては、土壌の質を良くし病虫害を防止します。畜産においては家畜のえさや飲み水に入れることで糞尿の悪臭を弱め、家畜は病気にかかりにくくなります。水質を浄化するので、汚染された河川の水が魚のすめる水によみがえるそうです。詳しくは
EM研究所の情報をご覧下さい。
鶴田さんは、「EMボカシ」という、EMで有機物資材(Bran - 穀類のぬか・フスマ)を発酵させたものを生ごみにかけていって密閉し、1-2週間で堆肥になるというプロセスをわかりやすく説明してくれた。容器としては、スクープで売るようなアイスクリーム屋から空いた容器をもらっているとのこと。底に、水がたまるようなスペースを作ることが決め手らしい。鶴田さんは、石油トレイに穴をあけたものを引っくり返して容器の底に敷いて使っていました。底にたまった液は、流しやトイレに流せばきれいになるとのこと。EMボカシは、ノースバンクーバーにあるオーガニック食品店「
タマ・オーガニック」に電話して、店長の杉山ひろこさんから購入することができるとのことです。
さて、以下に参加した皆さんの感想を載せます。
「コンポスト作りには以前から興味ありましたが、なかなか実践への一歩が踏み出せませんでした。鶴田さんの話を直接きき、実演を目にして実践への勇気が沸いてきました。そして、すでに10年以上も前から実践されている鶴田さんの話には地球環境や自然に対する深い愛情を感じ、感慨を受けました。今、病んできている地球に対して、何かいいことをしたい、そういう気持ちが膨らむのを感じます。EM菌がコンポストに限らず、掃除や洗濯、あらゆるところに使える、、、、これはお友達にどんどん広めて行きたい情報です。鶴田さんには素晴らしい情報、演習をいただいたこと深く感謝します。」(S・I)
「私は10年ほど前に比嘉先生の「地球を救う大変革」を読んで感激し、地元の代理店へ行って買って帰り、主婦の母や畑をしていた祖父に紹介したものです。祖父はその後自分で改良し、いい作物がとれると評判だったようです。私自身は主婦でもないしで自分で試す経験はなくて、少しやっても挫折してしまったりでした。ああやって実際に見せていただいて解説をうけると分かりやすくていいですね。一人よりも仲間と一緒にできる方が続けられそうです。」(M・K)
「独身の頃からEM菌という言葉だけは耳にしていたのに、そこまで心に引っかかることはありませんでした。それからずっと忘れていたのですが、母となった今、同じ言葉を聞いてどうしてこんなにも興味が湧いたのでしょう。それは、自分のことだけを考えて生きていた時代は終わって、残していく者のために、そして今まで自分を生かしてくれてきた地球への感謝も込めて今度は私達が努力していく番だな、と思いました。鶴田さん、貴重な時間をありがとうございました。」(Y・Y)
「「いい土が出来てねぇ~」「発酵が上手くいったら本当にいい匂いがするのよ」と鶴田さんがおっしゃる度に 全く経験の無い私は「触ってみたい!匂ってみたい!」と夢膨らむばかり。。。畑上手なおばあちゃんになる夢、ゆっくりスタートしたいと思います。とても勉強になりました。有難うございました。」(M・A)
「今までEMという存在を全く知りませんでしたので、ほんとうに勉強になり、感激いたしました。生ごみを良質な肥やしに変え、土を蘇らせ、健康な作物を育てるなんて、もう農薬などに頼る必要性は全くないと思いました。そして、EMで蘇った土にはミミズがたくさんいるということを聞いて、祖母のことを思い出しました。子供のころ、ミミズを見つけると「ミミズさんはえらいんだよ。畑を耕してくれているんだよ。ミミズさんがいなくなったら、おいしい作物は食べられなくなるよ。」とよく聞かされていました。今ならまだ間に合います。この希望の光をもっと多くの方々に知っていただきたいと思いました。」(Y・K)
「EM菌を使ったコンポストを興味があってネットなどで調べた事はあるのですが、どこから手をつけていいのやら、すごく遠い感じがして、いつしかその思いもどこへやら。でもこうやって場を設けていただいて、実際経験者の方にお話を伺えて、身近に感じ「実際にやってみよう!」という気になれました。有難うございました。」(K・K)
「一番印象に残ったのは、鶴田さんがいい堆肥ができたときの喜びを語ってくれたとき伝わってきた、心からの土に対する愛情です。ああこんな体験ができるのなら不慣れな自分もぜひやってみたいと思いました。EMのことはまだまだこれから勉強ですが、微生物を使った夢の蘇生の技術と思います。これが世界中に広まったらと思うと地球の存続への希望が湧いてきます。しかしまず自分からですね。皆さんと一緒に楽しみながらやっていきたいです。」(S・N)
鶴田さん、皆と共に、心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。地球の明日への希望をもたらすことができるこのEM法、まず自分たちでやってみて、他の人たちにも伝えていきたいと思います。
2007年1月8日 乗松聡子
PS 企画してくれたさゆりさん、雪の中来てくれた皆さん、ありがとう!