To view articles in English only, click HERE. 日本語投稿のみを表示するにはここをクリック。点击此处观看中文稿件한국어 투고 Follow Twitter ツイッターは@PeacePhilosophy and Facebook ★投稿内に断り書きがない限り、当サイトの記事の転載は許可が必要です。peacephilosophycentre@gmail.com にメールをください。Re-posting from this blog requires permission unless otherwise specified. Please email peacephilosophycentre@gmail.com to contact us.

Monday, June 06, 2016

「元海兵隊員」の事件をうけて「海兵隊撤退要求」というのはおかしいのではないですか

下方、6月3日『沖縄タイムス』に載った当ブログ運営者の評論です。

「海兵隊撤退要求」という動きがあるようですが、今回の事件の容疑者が「元海兵隊員」だからということなのでしょうか。しかし容疑者は事件当時、嘉手納空軍基地の軍属でした。このコラムにも書いているようにこのような犯罪は米軍の存在という構造そのものが生み出すものであり、軍人か軍属かの違いなど関係ないのです。いずれも基地から派生した存在なのであり基地の外で同等に凶悪犯罪が行える存在なのだから、容疑者の「元海兵隊員」という側面にのみ注目して「海兵隊撤退」のみを要求するのはおかしく、当然嘉手納の空軍にも撤退要求するものではないでしょうか。しかしそうなると海軍や陸軍が少数派である沖縄において海兵隊と空軍のみ撤退を要求するというのもおかしなことです(下記在沖米軍構成員参照)。95年の事件の3人の犯人は海兵隊2人と海軍1人でした。2012年の強姦事件は海軍兵2人によるものでした。事件を起こす人がどこの軍の所属かなどそのときによって変わりうるもので、直近にあった事件を起こした人がどこの所属か(所属だったか)が沖縄全体の根本要求を左右するものであってはいけないのではないでしょうか。保守層の支持が得られないという懸念があるようですが、安保を基本的に支持する人たちは、沖縄の基地面積の大半をしめる(約8割)海兵隊全体の撤退など要求できないのではないでしょうか。それなら全軍撤退を要求することで何も失うものはないと思うのですが。この要求は今回の事件を「受けて」するものではなく、今まで表面化したすべての犯罪、表面化せず泣き寝入りとなった見えないもっともっと多くの犯罪の被害者の声すべてを代弁するものであってほしいと思います。自分も自分の立ち位置から沖縄からの全軍撤去のために訴えて動いていきます。 @PeacePhilosophy

追記:沖縄県の資料「沖縄の米軍および自衛隊基地」(統計資料集)2013年度版から在沖米軍の軍人・軍属・家族数を記しておきます。(2011年6月末現在の数字)★これらの数字はすでに5年前のものであること、また人員数は常に変動しているはずであることを承知ください。あくまでも目安として使うべき数字と思います。

総数  47,300人(軍人 25,843人 軍属 1,994人 家族 19、463人)

海兵隊 23,583人(軍人 15,365人 軍属 92人 家族 8,126人)
空軍  14、605人(軍人 6,772人 軍属 437人 家族 7,396人)
海軍   5,384人(軍人 2,159人 軍属 1,139人 家族 2,086人)
陸軍   3,728人(軍人 1,547人 軍属 326人 家族 1,855人)


No comments:

Post a Comment