朝日新聞10月1日
国連組織UNウィメン、日本事務所閉鎖 財政難で撤退
これによると、日本事務所は「12年に日本政府に約1千万ドルの拠出を求めたが、実際に拠出されたのは約94万ドルと少なかったことも影響した」としているという。
このほんの数日前、日本の安倍首相は国連総会で「女性の力の活用」をとなえ、その具体的な貢献内容として次の4点を挙げている。以下、9月26日の国連での演説のテキスト
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/26generaldebate.html より。強調はブログ運営人。
第一に日本は、UNウィメンの活動を尊重し、有力貢献国の一つとして、誇りある存在になることを目指し、関係国際機関との連携を図っていきます。
第二に、志を同じくする諸国と同様、我が国も、女性・平和・安全保障に関する「行動計画」を、草の根で働く人々との協力によりつつ、策定するつもりです。
第三に我が国は、UNウィメンはもとより、国際刑事裁判所、また、「紛争下の性的暴力に関する国連事務総長特別代表」であるバングーラ(Zainab Hawa Bangura)さんのオフィスとの、密な協力を図ります。
憤激すべきは、21世紀の今なお、武力紛争のもと、女性に対する性的暴力がやまない現実です。犯罪を予防し、不幸にも被害を受けた人たちを、物心両面で支えるため、我が国は、努力を惜しみません。
第四に我が国は、自然災害において、ともすれば弱者となる女性に配慮する決議を、次回・「国連婦人の地位委員会」に、再度提出します。2年前、大災害を経験した我が国が、万感を込める決議に、賛同を得たいと願っています。
ここまで「UNウィメン」を持ち上げた演説をしており、9月29日の共同の報道ではUNウィメンのムランボヌクカ事務局長は歓迎の意向を示したという。しかしUNウィメン日本事務所のサイトには安倍首相の支援やこの演説についての言及はない。
1千万ドルの拠出を日本政府に求めたところもらえたのは94万ドルだったということだが、2012年であったことから民主党政権時であったのだろう。安倍氏は、UNウィメンへの「有力貢献国」となるというのなら、日本事務所の財政危機を救うべきではないのか。
何よりも、この日本事務所閉鎖の報道が安倍氏の国連演説に触れないし、この演説やUNウィメンの「歓迎」についての記事がこの日本事務所閉鎖のことに一切触れていないことこそが奇怪なのである。
@PeacePhilosophy
追記:この後ツイッターで@onodekita さんとのやり取りがあったので参考として転載。
@onodekita10億円も必要なのか?大いに疑問
@PeacePhilosophy そう、それも思ったのです。謎が多いです。
@onodekita たぶん、表向きの理由がカネでしょう。国連の一機関の支部が、10億円も現地政府に要求するなんて、おかしい。事務員が10人でも一人5000万円程度の報酬と考えられます。あり得ません。本当の理由は、汚染を嫌ったのでは?
@PeacePhilosophy あり得ることだと思います。真相が知りたいですね。
@onodekita 100万ドル近くもらいながら足りないって、一体いくら欲しいんだよと思いますね。4-5人でまじめに活動するなら、十分な金額じゃないですか。もしかすると、この手の阿漕な寄付をもらっている団体が多いのかとも感じました。正直。これは、氷山の一角でしょう
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