沖縄県知事 仲井間弘多 殿
米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた埋め立て申請不承認の要請
知事は、県外移設公約を貫き、豊かな辺野古の海を守ってください。
そのために、ぜひ公有水面の埋め立てを承認しないでください。
普天間基地の即時閉鎖、辺野古の公有水面埋め立ての不承認を求める声は、沖縄県民の強い思いの表れです。一部、政府の恫喝に屈した者があるとはいえ、辺野古移設に反対する意思は明確であり。すでに74団体による女性たちは、知事の県内移設を認めないという判断を信頼し、知事を支える集会を開催しています。また多くの市民団体もそれに続いています。
私たちは、次に掲げる理由から埋め立てに反対します。
・新基地建設のための埋め立ては、沖縄戦を経験してきたこの地を再び戦争にむけて新たに提供することになります。
・地域住民にとって海は、長年ともに暮らしてきた生存の場、文化創造の場であり、それが大規模に破壊されます。
・豊かな海を糧にしてきた漁業従事者にとって、埋め立ては致命的打撃を受けることになります。
・予定地には、藻場があり、沖縄を北限とする貴重なジュゴンが生息しています。
・辺野古、大浦湾には豊かなサンゴが生育しており、多様な生態系がみられます。
・埋め立て用土砂の採取は、採取地の環境破壊を招くと共に、搬入土砂が辺野古周辺地域及び海域に与える影響も多大です。
「辺野古移設は不可能」など日ごろの知事の発言に励まされ、感銘した県民も非常に多いと思います。名護市長の意見書には「基地に依存せず、豊な自然を活かした自立経済を目指し、基地被害のない平穏な地域で、お金では買えない命、人間の真心を守りたい」旨の声が寄せられています。知事は、平和で人間が尊重される状態で暮らしたいという、市民の声をしっかり受け止め、申請の不承認とされるよう強く要請いたします。
2013年12月22日
沖縄の平和創造と人間の尊厳回復を求める100人委員会
顧問 大田昌秀・大城立裕
共同代表 (50音順)
安里英子・石原昌家・上里賢一・高良沙哉・
高良鉄美・比屋根照夫・宮城(内海)恵美子
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